手持ちの「Microsoft Word」文書、プレーンテキスト、画像データをもとに、EPUB形式の電子書籍を作成できるツール。縦書きの小説から、画像が中心のマンガ・イラスト集・写真集までを広くカバーしている。操作もわかりやすいので、電子書籍の制作に挑戦したい入門者にもお勧めできる。
メイン画面はウィザード形式になっており、ステップを順番に踏んでいくことで電子書籍を作成できるようになっている。初めて利用する場合は、最初の[スタート]画面で[新規作成]ボタンを押し、「LeME」のプロジェクトファイル(*.leme)を作成しよう。次の[ステップ1:コンテンツ登録]画面では、データファイルの登録を行う。ドラッグ&ドロップで「Word」ファイル、テキストファイル、画像ファイルを追加して、表示したい順序に並び替えよう。[ステップ2:本の情報]画面では、本のメタデータや仕様を決定する。メタデータは、タイトル・著者1・出版社の項目を最低限埋める必要がある。本の仕様は、綴じ方向(右綴じ・左綴じ)と書字方向(縦書き・横書き)、レイアウト(リフロー・固定)を指定できる。
あとは[ステップ3:作成]画面でEPUBファイルを出力すれば、すべての作業は簡単だ。EPUBファイルは、Windows 10であれば「Microsoft Edge」で開くことができるので、プレビューをしてみよう。なお、「LeME」は基本的に無償で利用できるが、最終ページに本ソフトのイメージ画像が追加されるという制限が加えられている。これを削除したい場合は、価格2,000円(税込み)のライセンスを購入する必要がある。
デジカメなどの画像を元に、証明写真用の画像を作成できるソフト。デジカメなどで撮影された人物の顔写真の傾きや色彩を調整し、履歴書や各種資格などの申請時に必要なサイズで切り出すことが可能。本ソフトに切り出したい写真を読み込ませると、元の写真が画面左上の“顔抽出ウィンドウ”ペインに表示される。“顔抽出ウィンドウ”ペイン内にはオレンジ色で“工”の字状のバーが表示されているので、バーの上端が頭頂部へ、下端が顎先へ、バーの中央部が鼻の先端へくるようにドラッグで移動しよう。
あとは右上ペインの履歴書や各種資格などから目的のフォーマットを選べば、移動されたバーの周辺部分を含む範囲を証明写真用に切り出すことが可能。出力はPDF形式なので、PDFビューワーで開いて印刷後、切り取りガイドに合わせて写真を切り取ればよい。本ソフトで加工した画像は、印刷のためにPDFデータとしてデータを出力することで正確なサイズに印刷することが可能。
さらに自宅で印刷できない場合でも、コンビニの印刷サービスを利用して綺麗に印刷を行うための機能が搭載されている。コンビニ印刷サービス用のデータがいくつかプリセットされているほか、必要に応じてデータ出力時のサイズを手動で調節可能。なお、本ソフトを使用するには作者が開発したプログラミング言語“Gura”の実行環境の導入が必要。
UTF-8で保存したテキストファイルと画像ファイルを利用して、“EPUB 3”形式の電子書籍を作成できるソフト。作成方法は、定められた書式に従ってタイトルや概要、本文などを記述したテキストファイルと画像ファイルを同じフォルダへ保存しておき、本ソフト上からテキストファイルと出力先のフォルダを指定するというもの。文章中に画像を挿入できるほか、画像をファイル名順に並べてページを作成することもできる。
書式については、横書き、縦書き、左綴じ、右綴じのサンプルが同梱されているので、これらを参考にしながら作成しよう。
なお、動作には.NET Framework 4が必要。
生年月日から学歴や職歴を計算して履歴書の作成を支援するソフト。生年月日や浪人・留年の年数などの数値情報を入力し、最終学歴をプルダウンメニューから選べば、西暦と和暦を併記した、小学校以降の入学・卒業の年と月をテキストで一覧表示することができる。テキストはマウスで範囲選択してクリップボードにコピーできるほか、TXT形式で保存することが可能なので、テキストエディターで学校名などを追記すれば、メールによる応募を受け付けている会社へすぐに履歴書を送信できて便利だ。また、短大から大学へ進学した場合や高専から大学に編入した場合、飛び級で博士課程を1年間短縮した場合など、編入や飛び級などの細かな設定も行える。そのほか、大学を4年制ではなく5/6年制に設定したり、就職浪人や就業した年数を含めて計算することも可能だ。計算違いでうっかり学歴を“詐称”してしまわないように、履歴書を書く前に「学歴詐称疑惑」で確認しておこう。
小説の原稿をさまざまな角度から検討できるツール。小説をゼロから書くためのソフトではなく、書きあげた原稿の推敲をサポートするためのものだ。たとえば“単語近傍探索”や“こそあど確認”機能を利用すれば、同じ単語や指示語が連続して出現していないかどうかをチェックすることが可能。
また、“文末重複確認”や“段落先頭重複確認”機能を利用すれば、段落の出だしや文章の締めの表現がマンネリになっていないかを手軽に確認することができる。テキストの当該部分が色分け表示されるので、問題個所の見落としが起こりにくい。そのほかにも、読みやすさを視角化する“画数ヒートマップ”、長過ぎる文を可視化する“文長ヒートマップ”、ルビを追加する“ルビ追加”、漢字と仮名の混じり具合や比率をチェックするのに便利な“文字種表示”、ぶら下げや禁則処理にも対応した“指定文字数改行”といった機能を備える。
さらに、テキストファイルの検索機能を利用すれば、各種オンラインツールとの連携も可能。たとえば辞書ツールで意味を調べたり、類語辞典(シソーラス)で同じような意味を持つ言葉を探したり、単語の用例をチェックすることができる。
簡易的な表計算機能やマクロ機能を備えたCSVエディター。CSV/TSV形式に対応しており、行や列の挿入・入れ替えといった基本的な編集機能はもちろん、指定した列をもとにしたソート機能や、セルの結合機能なども備えている。さらに、セル内に文字列や数値を入力していくと次に入力する列や行が自動的に追加されるため、編集作業を効率よく行うことが可能。このほか表計算機能では、“=”の記号で始まるセルの内容が計算式と見なされ、指定したセルの合計値などを表示してくれる。またマクロ機能では、C言語やJavaScript風の独自言語を採用しており、サンプルとしてカレンダー作成マクロや数字を漢字に変換するマクロが同梱されている。そのほか、宛名印刷、キーカスタマイズ、ファイル保存時の文字コード指定、定期バックアップなどの豊富な機能を備えている。
「CSVイディー」は、CSVファイルの編集に便利な機能を多数備えた無料の高機能CSVエディター。カンマ区切りのデータのほか、タブ区切りのデータにも対応し、50万件までのレコードに対応する。データのソートや行・列の追加、アンドゥといった基本的な機能を備えた上で、快適にCSVファイルを編集できる多数の機能も備えている。
連続コピー・連番機能(オートフィル)を使えば、連番データや同じデータのコピーをセルの右下端のドラッグのみで行える。また、セル内に改行を含めることも可能なほか、1行に含まれるデータをカードとして表示して編集を行える“カード編集”機能も便利だ。さらに、指定した列のデータを任意の区切り文字で分割したり、結合して1つの列にまとめる機能も備える。そのほか、[Enter]キーで右のセルへ移動できるように切り替えるボタンを備えている。
また、右クリックメニューからセルの背景色やテキストの色を変更できるほか、1行目をヘッダーとして固定したり、指定した列より左側にある列の表示を固定して、右へスクロールしても常に表示することも可能。
そのほか、検索・置換機能ではヒットしたセルの背景・文字色を変更することが可能。また、検索方法を“完全に一致する”・“先頭文字が一致する”・“最後の文字が一致する”・“一致する文字がある”の4つから選択できる。
さらに、指定した列を対象に検索を行い、一致する行を抽出する機能も備えるほか、全角と半角の相互変換、大文字と小文字の相互変換、全角ひらがなと半角カタカナの相互変換といった機能も備えている。
自分が書いた英文を添削・修正してくれるデスクトップアプリ。最近ではスペルチェック機能を備えたテキストエディターは少なくない。しかし、そうした機能を活用したとしても、冠詞のつけ忘れや時制の間違い、前置詞の誤用といった“文法ミス”までなくすことはできない。
そんな時は、英文のライティング支援サービス“Grammarly”が便利だ。英語のドキュメントを解析して、文法ミスやスペルミスといった問題点を指摘してくれる。無償でも致命的な文法ミスの指摘とスペルチェックが利用可能で、初歩的なミスを防止するには役立つ。有償版(月額29.95米ドルなど)ならば、句読点・文法・文脈・文構造などのチェックや語彙の提案、ジャンル固有の筆記スタイルにまで対応してくれる上、盗作の検出まで可能だ。
“Grammarly”はオンラインサービスだが、Windowsに対応したネイティブデスクトップアプリ「Grammarly for Windows」も用意されている。使い方はオンライン版とほぼ同じで、[My Grammarly]タブから新規ドキュメントを作成し(既存ドキュメントのインポートも可能)、英文を入力するだけだ。
すると問題のある個所に赤線が引かれるので、赤線部分にマウスカーソルを移動させてポップアップの内容を確認し、改善案に従う場合はそれをクリックすればよい。そうすればテキストが自動的に修正される。もし意図的にそう表現しているのであれば、[DISMISS]コマンドを押して改善案を無視すればよい。固有名詞がスペルチェックに引っかかる場合は、ユーザー辞書に登録しておこう。
問題点の詳細を確認したい場合は、ポップアップで[SEE MORE]コマンドを選択し、アシスタントパネルへアクセスする。[…]ボタンを押すと問題点のカードが展開され、問題の概要や正しい表現をチェックできる。そのほかにも、このアシスタントパネルではドキュメントの修正箇所を一覧したり、修正箇所をカテゴリ別にチェックすることができる。また、ドキュメントを多角的に分析した“Document Insight”も利用できる。
“文字起こし”作業に必要とされる機能を詰め込んだサウンドプレイヤー。イコライザーやエフェクトでサウンドをクリアにしたり、聞き取りにくい部分をゆっくり再生したり、特定の部分を繰り返し再生したりといった“文字起こし”で頻繁に利用する作業の多くを、キーボード操作のみで行えるのが特徴だ。対応する音声フォーマットはWAVE/MP3/WMA/AAC/AC3/FLACなどで、本ソフトへファイルをドラッグ&ドロップするだけで開くことができる。[Play]ボタンを押すと音声の再生が開始され、[Stop]ボタンを押すと一時停止となるが、この時、音声が自動的に数秒巻き戻されるのが“文字起こし”専用プレイヤーらしい心遣いだ。どれだけ自動で巻き戻すかは、[オプション]-[設定]ダイアログで変更することも可能。
“文字起こし”で重要となる区間リピートは、画面右上の[A]ボタンと[B]ボタンで行う。[A]ボタンがリピート開始点を記録するボタン、[B]ボタンがリピート終了点(折り返し点)を指定するボタンとなっており、いずれもトグル(有効・無効の切り替え)するようになっている。たとえば、ファイルの途中から最後までを再生したい場合は[A]ボタンのみを、ファイルの最初から途中までを区間リピートしたい場合は[B]ボタンのみを有効化すればよい。もちろん、両方を有効化して特定の区間のみをリピートすることもできる。また、本ソフトの再生位置を、テキストエディターとクリップボードを介してやり取りできる“カウンタ”機能も便利だ。
音響処理は、音が歪まない限界まで自動で音量を上げる“ノーマライズ”、音割れを防ぎながら音量を調節する“オートマキシマイズ”、片耳で“文字起こし”をしたい場合などに使えそうな“モノラル化”、環境音を軽減する“ノイズ除去”が利用可能。そのほかにもスピードとピッチを切り替える機能や、イコライザーをリセットする機能、出力デバイスを切り替える機能、デスクトップを占有しないコンパクトモードなどを備えている。
なお、動作には.NET Framework 3.5 SP1以降が必要。
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