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教育用マイクロコンピューター「micro:bit」用のプログラミングツール。子ども向けのプログラミングというと、タブレット端末やパソコンの画面内で作業をして画面内で動く作品を作るイメージが強いが、画面の外のもの動かせる教材も存在する。「micro:bit(マイクロビット)」はプログラミング学習に使うハードウェアとしては比較的安価な製品だ。教育用のマイクロコンピューターで、小さな基板ひとつ分のサイズの中に、さまざまな機能が詰まっている。ボタン、25個並んだLED、光・温度センサー、加速度計、コンパス等の機能があり、Bluetoothでの通信も可能。
簡単なプログラムを行うには、プログラミング用のアプリ「MakeCode for micro:bit」を使用する。アプリを起動して[新しいプロジェクト]をクリックするとプログラミング画面が開く。左側には「micro:bit」本体のシミュレーター、中央にプログラム用のブロック、右側にはプログラミングエリアがある。
中央にあるブロックを右側のプログラミングエリアにドラッグして組み立てることでプログラムしていく仕組みで、やりたいことが書かれているブロックを組んでいくだけなので、わかりやすい。
全100問の計算プリントを自動で素早く作成・印刷できるソフト。毎回異なる問題を自動作成でき、学校での小テストや家庭での計算練習などに利用できる。本ソフトでは、足し算・引き算・掛け算・割り算いずれか1つの計算法のみに絞った計算プリントを作成でき、たとえば掛け算の場合、1桁の数字同士を掛けるパターン、2桁と1桁の数字を掛けるパターン、2桁と1桁の数字を掛けて答えが100未満のパターンの3種類から選べる。足し算と引き算はそれぞれ6種類、掛け算は3種類、割り算は2種類のパターンが用意されているため、合計17種類の計算プリントを作成可能。 用紙サイズはA4/B5/A5から選択でき、100問の問題と名前・実施日・点数などの記入欄を1枚の用紙に印刷する。もちろん、答えもあわせて印刷可能だ。
星空を自由に探検できるプラネタリウムアプリ。今いる場所から見える星座や惑星、衛星、彗星の様子を忠実に再現できる。画面をピンチ(2本指で開閉するジェスチャー、マウスホイールの回転で代用も可能)して遠くの天体を拡大したり、“タイムマシーン”機能で過去や未来の星空を表示することも可能。神話や逸話、天文学データも充実しており、天体観測のお供や星空の百科事典として使うこともできる。
なお、本アプリは本体以外にも星座データのアップグレードや遠距離の天体、太陽系の詳細、衛星、惑星といった追加データが有償で提供されている。個別に100円で購入することもできるが、すべてをひとまとめにした“オールインパック”(300円)が断然お勧めなので、気に入ったら購入するとよいだろう。
本ソフトを起動すると、荘厳な音楽とともに現在の時刻・位置の星空が再現される。マウスをドラッグして視点を変えると、3Dの星座モデルが次々と現れては消えていく演出がなされる。星座をクリックすると3Dモデルがズームアップされ、詳細画面へ移動することが可能。
この画面では星座に関する一般的な情報や、詳細なデータ、星座の由来となった神話、関連する“Wikipedia”の記事などを参照することが可能。お気に入りの星座モデルをOSの[共有]コマンドでシェアすることもできる。
星空の時間を操る“タイムマシーン”機能は、メイン画面右上の時計アイコンをクリックすると利用可能。画面左側にドラッグ可能なゲージが現れ、年・月・日・時・分を自由に調節できるようになる。
また、[設定]画面で“スペクトルバー”を有効にして、人間の目には見えない宇宙の姿を楽しむのもよいだろう。“スペクトルバー”はメイン画面左側から操作可能で、人間が視認できる“可視ベクトル”のほかにも、“X線”や“ガンマ線”、“赤外線”、“マイクロ波”などが選択できる。
そのほかにも、現在位置の変更や表示する星の等級の調整、星座の表示方法などがカスタマイズ可能。実際の星空観察を邪魔しない“夜間モード”なども備えている。
8種類の低年齢向け知育ゲームを収録したソフト。いずれもシンプルなゲームで、マウスのクリックとドラッグ&ドロップ操作だけでプレイできる。“あいうえお”は、ひらがな・カタカナの形の型へ同じ形のピースをはめ込んでいくゲーム。“空間認知”は型と同じ形のピースをドラッグ&ドロップではめ込むゲーム。“ぬりえ”はペイントソフトの塗りつぶしの要領で使えるぬりえ。“どうぶつ神経衰弱”は同じシルエットを探してクリックする神経衰弱ゲーム。“あなうめ”は動物または日用品の名前の欠けている文字を補うゲーム。“日本地図パズル”は日本地図へ都道府県の形をしたピースをはめ込むゲーム。“数あて123”は表示される動物の数を当てるゲーム。また、“とけい”ではアナログ時計の読み方を学べる。なお本ソフトはフリーソフトだが、作者サイトでは23種類のゲームが収録された1,500円のシェアウェア版「まうすでできる」も公開されている。
サンドボックスゲーム「Minecraft」で遊びながら「MakeCode」で学べるプログラミング学習システム。「MakeCode」とは、プログラミング可能な小型コンピュータ“micro:bit”などの組み込み環境をターゲットとした教育向けの開発環境のこと。「Scratch」や「Code.org」のように、さまざまなブロックを組み合わせながら楽しくコーディングを学ぶことができる。また、上級ユーザーであればブロックエディターの代わりにJavaScriptエディターを利用することも可能となっている。
「MakeCode for Minecraft」は「Minecraft」を彷彿とさせるピクセルスタイルのルック&フィールを備えており、チキンをスポーン(出現)させるといったコマンドを作りながら、変数やif文、ループ、関数といった概念を自然に習得できる。JavaScriptエディターも用意されており、エディター上部のボタンで両者を切り替えることが可能。ある程度コーディングに習熟したユーザーだけでなく、ブロックコードとJavaScriptコードを見比べて学習したいユーザーにも役立つ。
なお、「MakeCode for Minecraft」をWindows 10版「Minecraft」へ接続するには、「Code Connection for Minecraft」をインストールする必要がある。まず、「Minecraft」でチート機能を有効化した“世界(ワールド)”を作成し、[T]キーを押す。するとコマンド入力バーが現れるので、そこへ「Code Connection」を起動すると現れるコマンドをコピーして実行すればよい。
小学生向けの計算問題を毎回ランダムに自動作成するソフト。作成した問題を“計算プリント”のような書式で印刷したり、テキスト形式のファイルに保存することが可能。作成できる問題は、小学校低学年向けの足し算・引き算から、高学年向けの小数・分数まで幅広く用意されているので、学年が上がっても引き続き利用できるだろう。また1年生や小学校入学前の幼児向けに、足し算の“3+4=”という数式問題を“3と4で”といった分かりやすい言葉で出題することも可能。問題を印刷する際には別紙で解答も印刷できるので、学年が上がって“親には解けないので添削できない”という事態も避けられる。同じ問題を100点になるまで繰り返し練習して学校の授業を補助したり、小学校の入学準備として使うとよいだろう。
小学校6年間で習う教育漢字1,006文字の読み・書きの練習問題を自動作成するソフト。作成した問題をテストや練習問題としてプリントすることが可能だ。作成できる問題は、学年ごとの“新出漢字”と、すでに習っている漢字を別の読み方で習う“読替漢字”の2種類。繰り返し学習するうちに『理解していないのにただ丸暗記』してしまわないよう、用意された問題データを編集・保存でき、過去に作った問題の並び替えも可能になっている。解答を別紙にプリントすることもでき、添削に利用可能。さらに、漢字を筆記練習するためのマス目をプリントする機能も備えているため、問題と一緒にプリントして活用しよう。なお、Windows標準のフォントでは字体が教科書と異なるため、教育漢字を網羅したフォント「モトヤ教科書体」をあらかじめインストールし[フォント]ボタンから選択しておくと、漢字が教科書通りに表示されるのでお勧めだ。
DeNAが開発した小学校低学年向けのプログラミング学習アプリ。コマンドの書かれた命令ブロックを組み合わせてかわいいキャラクターを操作していくことで、ブロックプログラミングを学ぶことができる。
本アプリは公立小学校の1年生から3年生向けに行ったプログラミングの授業を通して生まれた教材だ。現場の先生や、実際に利用した子供たちの意見を取り入れて開発されており、ビデオチュートリアルも充実している。
「プログラミングゼミ」を利用するには、まず自分のニックネーム(アカウント)を登録する。同じ端末に複数のアカウントを登録して使い分けることもできるので、兄弟姉妹がいるのにPCが1台しかない家庭でも大丈夫。
本アプリには、大きく分けてパズルを解くモードと、自由に作品を制作するモードが備わっている。基本的な操作を学びたい場合は、まずパズルを解くモードにチャレンジしてみるとよいだろう。
パズルモードでは、キャラクターをコマンドで動かしながら、マップ上のケーキをすべて回収するというゲームを通じて基本操作を学ぶことができる。操作に慣れてきたら、“あつめよう”画面で“くりかえし”や“じょうけん”、“へんすう”、“にゅうしゅつりょく”などについて学んでいくとよい。
一方、作品を制作するモードでは、これまでに学んだブロックプログラミングで簡単なアニメーションやゲームを作成することが可能。標準で用意されているキャラクター以外にも、カメラで撮影した素材が利用可能となっているので、自由度は比較的高い。さらに、完成した作品を共有することも可能。自分の作品を友達に見せたり、友達の作品にアレンジを加えることができる。このシェア機能はアカウントの設定で制限することも可能だ。
小学校で習う教育漢字の練習プリントを教科書会社別・学年別に作成・印刷するソフト。教科書会社は、光村出版、東京書籍、学校図書、大阪書籍、教育出版に対応している。作成されるプリントのレイアウトはウィンドウに表示され、お手本にする漢字、音読み、訓読み、部首、画数を解答する欄と、薄い灰色で記される漢字のなぞり書き練習欄、繰り返し練習するための空欄、その漢字を使って文を作る欄が用意されている。レイアウトはA4サイズ向けで、1ページに印刷する漢字を1種類または2種類から選べるほか、なぞり書き練習欄の有無、なぞり書き用文字の濃淡を選択できる。なお、同作者製のソフト「となりの漢爺さん」の辞書から小学校で習う漢字で構成された熟語の例題を引用でき、漢字練習の空欄になぞり書きと同じように灰色の文字で表示・印刷できる。印刷は、一括または10ページごとから選択でき、漢字一覧に表示される順に印刷される。なお、本ソフトの配布ファイルは圧縮されておらず、実行ファイルそのものとなっているので注意。
「mBlock」は、Makeblock社がScratch互換で独自に機能を拡張して作った子ども向けのプログラミングアプリ。Scratchと同様に、指示のためのブロックを組み合わせてプログラミングする方式で、パーツ類の呼び方なども似ている。「mBlock」にはダウンロード型のアプリのほか、Webブラウザーで使えるウェブ版も存在している。
アプリを起動したら画面の左下のタブで[スプライト]を選び、パンダのキャラクターを選択してプログラムを作ることができる。たとえば、“スペースキーを押したら”、“10歩動かす”という2つのブロックをつなぐだけでパンダを動かすプログラムを作成可能だ。
同社の“mBot”というロボット教材と組み合わせることで、実際に動くロボット作ってそのロボットの動きをコントロールするためにプログラミングをすることもできる。
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