多種多様なWebサービスと連携できるライブラリ型の音楽プレイヤー。“Dropbox”などのオンラインストレージ上に保存した楽曲を直接再生できるほか、“SoundCloud”などの音声共有サービスの楽曲を検索して再生したり、“Icecast”などのインターネットラジオを再生可能。“Last.fm”にも対応しており、再生した楽曲の情報などを“Last.fm”へ送信できる。さらに、検索機能でオンラインストレージや音楽共有サービス上の楽曲を含めて検索することも可能。
音楽プレイヤーとしては、アーティスト別のツリーやキーワード検索のほか、再生数などをもとにプレイリストを自動作成する“スマートプレイリスト”などを使って楽曲を再生可能。また、音声を解析して音の強さを色で表したグラフ“ムードバー”をプレイリスト上などに表示することもできる。
また、音声ファイルの形式変換機能も備えており、MP3/WAVE/WMA/FLAC/MP4/Ogg Vorbis/Ogg FLACなどの形式を相互に変換可能。そのほか、無線LANなどで接続したAndroidアプリ「Clementine Remote」から再生・一時停止などの操作をしたり、Androidアプリ上で再生中の楽曲情報を確認できる。さらに、再生中の楽曲やその楽曲が含まれるアルバムをAndroid端末へダウンロードすることも可能だ。
シンプルさにこだわったミュージックプレイヤー。簡単なテーマ機能を備えているだけでスキン機能もない。また、機能面もシャッフル再生やシークバーといったごく基本的な機能すら搭載されていない。しかし、本ソフトは実行ファイル単体で利用可能なので、セットアップの手間が不要。USBメモリなどに入れて持ち運んでポータブルに運用することもできる。Windows 10であれば“Microsoft ストア”からアプリをインストールすることも可能。
ファイル管理もシンプルだ。ミュージックフォルダーを指定するとID3タグベースで楽曲がデータベース化され、ジャンル・アーティスト・アルバムでグループ化される。あとは、青文字になっているリンク部分をクリックしていくだけで簡単に目当ての楽曲を探し出せる。フォルダーベースで楽曲をナビゲーションすることもできるので、いちいちタグを付けてライブラリを管理するのが億劫というユーザーにも向いている。MP3、Ogg Vorbis、FLAC、Musepack(MPC)、WavPack、WAVE、AIFF、MP4/M4A、WMAが外部コーデックなしに再生できるため、フォーマットがそろっていないライブラリでも問題なく利用可能だ。
機能は前述の通り若干不足気味だが、次の曲を継ぎ目なく連続再生する“ギャップレス再生”や、音量を均一化して再生する“リプレイゲイン”はキッチリ押さえており、ジャンルやアーティスト、アルバムを指定してBGMとして流すだけならば、本ソフトでも不足を感じることはあまりないだろう。ただし、リプレイゲインの設定は他のソフトでタグに書き込んでおく必要がある。そのほかにも「foobar2000」のプロパティ画面を簡略化したタグエディターが付属しており、最低限のタグ編集が行える。
“文字起こし”作業に必要とされる機能を詰め込んだサウンドプレイヤー。イコライザーやエフェクトでサウンドをクリアにしたり、聞き取りにくい部分をゆっくり再生したり、特定の部分を繰り返し再生したりといった“文字起こし”で頻繁に利用する作業の多くを、キーボード操作のみで行えるのが特徴だ。対応する音声フォーマットはWAVE/MP3/WMA/AAC/AC3/FLACなどで、本ソフトへファイルをドラッグ&ドロップするだけで開くことができる。[Play]ボタンを押すと音声の再生が開始され、[Stop]ボタンを押すと一時停止となるが、この時、音声が自動的に数秒巻き戻されるのが“文字起こし”専用プレイヤーらしい心遣いだ。どれだけ自動で巻き戻すかは、[オプション]-[設定]ダイアログで変更することも可能。
“文字起こし”で重要となる区間リピートは、画面右上の[A]ボタンと[B]ボタンで行う。[A]ボタンがリピート開始点を記録するボタン、[B]ボタンがリピート終了点(折り返し点)を指定するボタンとなっており、いずれもトグル(有効・無効の切り替え)するようになっている。たとえば、ファイルの途中から最後までを再生したい場合は[A]ボタンのみを、ファイルの最初から途中までを区間リピートしたい場合は[B]ボタンのみを有効化すればよい。もちろん、両方を有効化して特定の区間のみをリピートすることもできる。また、本ソフトの再生位置を、テキストエディターとクリップボードを介してやり取りできる“カウンタ”機能も便利だ。
音響処理は、音が歪まない限界まで自動で音量を上げる“ノーマライズ”、音割れを防ぎながら音量を調節する“オートマキシマイズ”、片耳で“文字起こし”をしたい場合などに使えそうな“モノラル化”、環境音を軽減する“ノイズ除去”が利用可能。そのほかにもスピードとピッチを切り替える機能や、イコライザーをリセットする機能、出力デバイスを切り替える機能、デスクトップを占有しないコンパクトモードなどを備えている。
なお、動作には.NET Framework 3.5 SP1以降が必要。
「TuneBrowser」はハイレゾやASIO / WASAPIに対応する高機能な音楽プレイヤー。MP3 / Ogg Vorbis / AAC / WavPack / Wave / AIFF / APE / WMA形式に加え、DSD / FLAC / ALACなどのハイレゾ音源にも対応している。PCから高品質でオーディオを入出力するためのアプリケーション用APIであるASIO / WASAPIをサポートするほか、独自の再生エンジンを搭載しているのも特徴。さらに、ファイルを一曲丸ごとメモリに読み込んでデコード・再生する“RAMDecode”機能を備えており、安定した再生が期待できる。
楽曲管理機能も充実しており、アーティストや作曲家、演奏家、楽曲名などによる分類や、リプレイゲイン、ギャップレス再生、ランダム再生などが可能。また、ライブラリ表示でジャケット画像をばらまいたようなデザインが選択できるなど、ビジュアル面も充実している。インテル Coreプロセッサー・ファミリーのHaswell以降に搭載されている拡張命令セット“AVX2”の対応版も用意されている。
なお、500曲以上を管理する場合は2,800円(税抜き)などのライセンスを購入する必要がある。
デスクトップに大自然の癒しを求めるユーザーにお勧めのサウンドスケーププレイヤー。鳥のさえずりや川のせせらぎ、木々が風に揺れる音などをその場で合成して自然の環境音を作り出し、デスクトップで再生することができる。本ソフトはタスクトレイ常駐型ソフトになっており、タスクトレイアイコンのクリックで簡単に有効化・無効化することが可能。右クリックメニューから“コントロールボード”を開けば、環境音のカスタマイズが行える。
カスタマイズのオプションは非常に豊富で、先ほど紹介した生き物の鳴き声や鳥・昆虫の羽ばたき、楽器の演奏などを混ぜ込むオプションのほかにも、雨の再生・停止や、昼間の森の音と夜の森の音の切り替えが可能。音の切り替えは時刻を指定して行ったり、日の出・日の入りにあわせたりすることができる。
そのほかにも、ユーザーが用意したサウンドファイルを割り当てる機能や、1時間おきに動物の鳴き声などを再生する機能、アラームを設定して指定した音を鳴らす機能なども備えている。
「Dopamine」は、WAVE/MP3/Ogg Vorbis/FLAC/WMA/APE/OPUS/M4A/AAC形式に対応する無料のライブラリ型ミュージックプレイヤー。フラットでクールなデザインとシンプルなユーザーインターフェイスが特徴で、必要に応じてリッチな画面からコンパクトな画面に切り替えられる。また、操作方法も豊富でタスクバーアイコン・タスクトレイアイコンからのポップアップや、メディアキーでシステムの音量を変更した際の通知でのコントロールに対応している。標準の画面はタブ切り替え型で、アーティスト別・ジャンル別・アルバム別などの管理画面が用意されている。
特徴的なのは[frequent]タブで、よく聞くアルバムのアルバムアートをスタイリッシュに並べて表示可能。画面右上に[×]などとともに並んだ[Mini player]ボタンを押すと表示をコンパクトな画面に切り替えられる。コンパクトな画面は3種類用意されており、アルバムアートを大きく表示する[Cover player]、アルバムアートと操作ボタン、再生中の曲名を効率よくまとめた[Micro player]、操作ボタンと曲名のみを表示する[Nano player]を右クリックメニューから選択可能だ。コンパクトな画面でも再生中のプレイリストを別ウィンドウで表示して曲を変更できる。
再生中は操作ボタンの背景にスペクトラムアナライザーが表示される。スペクトラムなライザーの表示形式は設定で[Flames][Lines][Bars][Strips]の4種類から選択可能。さらに、イコライザー機能も備えている。そのほか、画面のテーマを黒基調のダークテーマから白基調のライトテーマに切り替えたり、アクセントカラーを再生中のアルバムアートに合わせるといったデザインのカスタマイズも可能だ。
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