「Accessibility Insights」は、アプリのユーザーインターフェイスをアクセシビリティの面から監査し、一般的なユーザー補助の問題を指摘してくれる無料のツール。機械的に検出できる問題を開発サイクルの早期にあぶりだすことで、開発者は人の判断が必要となる残りの問題に集中できる。
このツールはWindowsアプリとWebアプリの両方をカバーしており、Windowsアプリを調査する場合はスタンドアロンのネイティブアプリを、Webアプリをチェックする場合は「Google Chrome」向けの拡張機能を利用できる。また、ルールエンジンのみをビルドプロセスに組み込むといった使い方も可能だ。
「PG0」は、プログラミングの学習を目的に開発されたプログラミング言語。開発者は「WWWC」や「CLCL」、「nPOP」の開発で知られるOhno Tomoaki氏で、3歳になった子どもが将来プログラミングに興味を持ったときに使えるツールとして作り始めたのだという。
プログラミングで最低限必要となる基本概念(順次、分岐、反復)の理解を目的としているため、型は整数型、分岐は“if”文、反復は“while”文のみといった、非常にシンプルな言語仕様となっている。また、コードエディターには変数ビューワーが付属しており、プログラムの動きを理解するのに有用だ。
「Python」はクロスプラットフォーム対応のインタープリター型プログラミング言語。コードブロックを字下げ(インデント)で表現する文法が特徴で、可読性が高いコードをコンパクトに記述できる。さまざまな用途に利用できる汎用言語だが、近年は機械学習の分野で著しい普及を見せており、“COBOL”言語に代わって“基本情報技術者試験”の出題言語にも選ばれている。Windows 10であれば、“Microsoft Store”から入手することもできる。
「GitKraken」は「Electron」で開発されたクロスプラットフォーム対応の無料の「Git」クライアント。マージやコミットの履歴を視覚的に把握できる美しいデザインが特徴で、ドラッグ&ドロップによる操作にも対応する。また、“GitHub.com”、“GitLab.com”、“Bitbucket.org”といった人気のリモートリポジトリサービスとの連携にも対応している。
さらに、Axosoft社が主導して開発している「NodeGit」を内蔵しており、別途CUIの「Git」クライアントを導入せずとも、単体での動作が可能。そのほかにもインデックス化による高速な検索機能や、ワンボタンで処理をアンドゥ・リドゥする機能など、他のGUIクライアントにはない特徴をもつ。
なお、本無償版で開けるのは公開リポジトリのみで、個人利用であっても非公開リポジトリは扱えない。
「UiPath Community Edition」は、企業の経理処理や労務処理など、これまで主に人の手によって処理してきた業務をソフトウェア型のロボットによって自動化する“RPA(Robotic Process Automation)”を実現する統合開発環境。
レコーディング機能によって、実際の操作を記録し、ロボットに再現させることができるほか、[代入][ブラウザーを開く][繰り返し(各行)]など、日本語化されたパーツ(アクティビティ)を画面上にドラッグして並べていくことで、複雑な自動化処理も簡単に記述できる。
一方、操作対象のアプリやボタンなどを正確に指定できるセレクタ技術やAI技術を活用することで通常では認識できないボタン(仮想環境など)も確実に操作できる高度な機能を搭載。VB.NETやC#との親和性も高く、アクティビティの中で.NETのコードを活用したり、PythonやJavaのコードを呼び出して使うこともできる。
このほか、Webサイトの情報を自動的に収集するスクレイピングに対応していたり、パッケージによる機能の追加やオンラインマーケットの“UiPath Go”を活用した機能拡張も可能と機能は非常に豊富。MicrosoftやGoogle、Salesforce、SAPなどの各種サービスとの連携もできる。
無償で提供されるCommunity Editionは、個人ユーザーのほか、一定規模以下の法人でも用途や台数を限定して利用することが可能。サポートはフォーラムなどに限られるが、機能制限や期間制限なく利用できる。また、管理できるロボットの数は限られるが、クラウド上にホスティングされた管理ツール「Orchestrator」を利用して、ロボットの動作やスケジュールなどを管理することもできる。
なお、動作には.NET Framework 4.6.1が必要なほか、Windows 7ではKB 2533623の適用が、Windows Server 2008 R2ではKB 963697/KB 2999226/Desktop Experienceの適用が必要。
日本語でバッチ処理を記述できるスクリプトエディターおよびその実行環境。条件分岐や繰り返し、ラベルへのジャンプといった基本的な制御構造をもつほか、簡単な数値の計算や文字列の検索・加工が行える。実行ファイルの起動、ファイルの読み込み・保存・移動・コピー・削除、画像の表示、音楽ファイルの再生、Webページの表示なども行えるので、工夫次第でファイルの整理やバックアップ処理、メディアの閲覧といったさまざまな処理が実現できる
最大の特徴は、スクリプトの“命令”が日本語で表現されていること。メイン画面には左右2つのリストが用意されているが、右側のリストから“命令”を選択し、左側のリストへ追加・挿入することでスクリプトを組み立てていく仕組みになっている。命令をスクリプトリストへ追加する際は、ダイアログで“引数”を指定する必要がある。たとえば、数値(INT)の代入・計算命令を登録する場合は、数値を記憶しておく場所(数字で指定)と、代入する値または四則演算を指定する仕組み。すべてGUIで設定できる上、間違いがあればエラーアイコンで知らせてくれる。
わからないことがあれば[F1]キーなどでアクセスできるオンラインヘルプが便利。命令やラベル、変数の使い方が丁寧に解説されているほか、“キーコードを調べる”“画像をダイアログで開き、ペイントで編集する”などのサンプルも用意されているので、これらを参考にしながらスクリプトを完成させていこう。スクリプトが完成したら、[F5]キーで実行が可能。スクリプトを“eBAT”形式で保存すれば、ダブルクリックで実行することもできる。
“.jar”形式で配布されている「Java」アプリケーションを“.exe”形式へ変換するツール。JARファイルは「Java」アプリケーションに含まれるファイルをZIP形式で単一のファイルに圧縮・格納したもので、“java -jar (JARファイル名)”というコマンドで実行することが可能。しかし、EXEファイルのようにダブルクリックで簡単に起動できたほうがより扱いやすい。本ソフトは、そうした要望に応えてくれるコマンドラインツール。あくまでJARファイルをEXEファイルで“包む(wrap)”ためのツールで、ネイティブコードへコンパイルしたりはしない。しかし、配布や実行が容易になるのは十分魅力的だ。
本ソフトは32bit版と64bit版のバイナリを出力することが可能で、一時ファイルを出力することもない。さらに、ウィンドウをもつGUIアプリケーションや、Windows サービスとして動作するアプリケーションを変換することも可能。GUIアプリケーションの場合は「タスク マネージャー」に「java.exe」ではなくEXEの名前が表示されるのも魅力だ。また、スプラッシュスクリーンを表示することも可能。そのほかにも、プロセスの環境変数を設定する機能や、Pack200アーカイブ形式でJARファイルを圧縮する機能、“ユーザー アカウント制御(UAC)”による権限昇格をサポートしている。
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