FileMany
複数フォルダの重複ファイルを検索して削除できるソフト。ファイルサイズやハッシュ値を比較して、指定したフォルダ内にある重複ファイルを検索し、一括して削除できる。より確実性を求める場合は、バイナリ比較を行うことも可能。また、重複ファイルの検索結果を保存しておき、あとで削除作業を行うこともできるほか、検索対象とするフォルダや検索条件を保存して再利用することもできる。そのほかオプションにより、特定の拡張子だけを検索対象としたり、検索対象から除外することも可能。また、重複ファイルを削除するのではなく、あらかじめ指定しておいたフォルダへ移動させる機能も用意されている。なお、動作には.NET Framework 2.0が必要。
また本ソフトには、「E START」アプリ」が同梱されており、初回起動時にインストールの可否を選択できる。
DupFileEliminator
重複ファイルや類似画像を検索して移動・削除・リネームが行えるファイル整理ソフト。重複ファイルの検索は、ファイルサイズとバイナリーレベルの比較により1バイト単位で判別する。検索時のオプションとして、圧縮ファイル内を検索対象にしたり、特定の拡張子を除外できるフィルターなどの設定が可能。類似画像の検索は、色の分布や色相、輝度により判別する仕組み。類似画像検索のオプションでは、サイズが同じもの、またはアスペクト比が同じものだけを比較対象にしたり、色合いや輝度といった数値を指定することが可能。
検索が完了したファイルは、別フォルダへの移動、削除、リネームを行うことができる。ファイルの移動では、任意のフォルダへ手動で移動できるほか、ファイル名やファイルサイズなどをもとに条件を指定し、条件に合致したファイルごと個別のフォルダへ自動で振り分けることも可能。ファイルリネームでは、ファイル名の先頭または末尾に連番や日付を付加することができる。そのほか、フォルダの監視機能も備えており、監視対象のフォルダ内に重複するファイルや類似画像が追加された場合に自動で振り分けたり削除することも可能。なお、動作には.NET Framework 4または4.5が必要。
Rekisa
任意のファイルのテキスト内容を比較できるソフト。複数ファイルのテキスト内容を複数の子ウィンドウに横並びで表示し、隣のファイルと比較して相違がある部分を行単位で色分け表示できるのが特長。たとえば3つのテキストファイルを比較する場合、1つ目と2つ目のファイル間で相違する行はオレンジ色で、2つ目と3つ目のファイル間で相違する行は緑色で表示され、また2つ目のファイルにおいて、両隣のファイルともに相違する行は黄色く色分けされる。このとき、カラー表示された行のうち相違する文字列には下線が付加されるので、変更箇所の特定も容易だ。本ソフトの使い方は簡単で、比較したいファイルをエクスプローラなどからドラッグ&ドロップするだけでよく、複数のファイルを開いた時点で自動的に比較が行われる。初期状態ではウィンドウ内に3つのファイルまで並べて表示でき、4つ以上のファイルを開くときは[Alt]+左右のカーソルキーで表示するファイルを切り替えられる。ウィンドウ左端には、表示中のファイルと同じ本数の縦棒グラフが描かれ、テキスト内容と同様に色分け表示されるので、相違する箇所が多いか少ないかを素早く確認できて便利だ。
bkhashes
複数ファイルのハッシュ値を一括チェックできるソフト。算出可能なハッシュ値は、MD2/4/5やCRC16/24/32、SHA-1/256/384/512をはじめ、“HAVAL”“RIPEMD”“Whirlpool”“Tiger”など35種類にもおよぶ。チェック対象のファイルは、ドラッグ&ドロップで一括指定できるほか、フォルダをドラッグ&ドロップすればフォルダ内の全ファイルをチェック対象にすることも可能。その後、プルダウンメニューでハッシュ値の種類を選んだあとにツールボタンを押すだけで、指定した全ファイルのハッシュ値を一括で算出できる。また、算出結果をファイルとして保存したり、ハッシュ値とファイル名が記載されたファイルを読み込んでファイルの同一性をチェックすることも可能。
HashTab
ファイルのプロパティ画面からハッシュ値を確認することができるソフト。ハッシュ値とは一方向関数により割り出されたファイル固有の識別番号のこと。同じハッシュ値をもつファイルを偽造することは困難であるため、ファイルの真偽を識別する際に用いられる。本ソフトをインストールすると、ファイル上で右クリックして[プロパティ]を選択したときなどに表示されるプロパティシートに[ハッシュ値]タブが追加される。このタブから一般的な“MD5”や“CRC32”のほか、アメリカ政府で標準のハッシュ値として採用されている160bitの“SHA1”などを確認可能。ファイルを配布する際にハッシュ値を併記するWebサイトも多いので、ダウンロードしたファイルが破損していないかチェックをしたいときなどに利用しよう。
WinMerge
2つのファイルやフォルダーを比較して相違点を色分け表示できるソフト。世代バックアップしているプログラムのソースファイルを、古い内容と最新の内容で比較したい場合などに便利。
使い方は、比較したい2つのファイルパスまたはフォルダーパスを指定するだけ。各相違点を個別に確認するには、メニューやツールボタンから[次の差異]や[前の差異]をクリックすれば、該当行へ移動できる。
また色分けでは、内容の違う箇所や削除された箇所がそれぞれ別の色で表示されるため、差異の詳細を一目で把握しやすい。
さらに、比較した2つのファイルを結合できる“マージ”機能も備えている。左右の画面で開いているファイル内の選択範囲またはすべての内容を、左画面と右画面で相互にコピーすることが可能。ソースファイル内の一部分だけを古いバージョンのコードに書き戻したい場合などに活用できる。
そのほか、プラグインを利用すればExcel文書の差分を表示することも可能だ。