そこで、今回は、動画や音声ファイルをロスレス(無劣化)で取り込むことができる「LosslessCut」について、使い方と共にご紹介したいと思います。
LosslessCut(ロスレスカット)ってどんなソフト?
LosslessCutは、動画、音声ファイルを無劣化でカット、連結できるソフトで、完全無料で利用することができます。フリーソフトながら、強い機能を備えて、非常に重宝です。
LosslessCut(ロスレスカット)の特徴
LosslessCutは、動画の切り出し・切り捨て・連結が可能です。また、LosslessCutは日本語での使用も可能というメリットがあります。
- 動画の特定のシーンを画像ファイル(JPEG/PNG)として切り出す
- 動画を回転させることができる
- 動画内に埋め込まれているチャプターを認識(切り出しが容易になる)
- 無劣化で複数のファイルからトラックを組み合わせる動画連結
- MP4/MOV/WebM/MKVなどの動画形式に対応
- WAV/MP3/AAC/Ogg Vorbisなどの音声形式に対応
LosslessCut(ロスレスカット)の使い方
LosslessCutがダウンロードできるツール
ここでは、実際にLosslessCut無料版をインストールする方法をご紹介したいと思います。
ダウンロード先:https://github.com/mifi/lossless-cut/releases/tag/v3.39.0
こちらからダウンロードしてください。(Wndows・Mac・Linux)
LosslessCutのダウンロードとインストール
1. ダウンロードページに飛び、各OSに対応したインストールファイルをダウンロードしてください。
- Windowsの場合は「LosslessCut-win.exe」をダウンロード(zipファイルでも構いません)
- Macの場合は「LosslessCut-mac.dmg」をダウンロード
- Linuxの場合は「latest-linux.yml」をダウンロード
2. LosslessCutインストーラーを起動したら、説明に沿ってインストールを行ってください。
Windows版の場合は、zipファイルの方がダウンロードが早い傾向にあるので、急いでいる場合はzipファイルの方が良いかもしれません。今後は「Windows版」を基準に説明します。
LosslessCutの日本語化
LosslessCutは初期状態では「英語」の場合が多いので、設定で日本語に変換します。
1. デスクトップアイコンから起動するか、「LosslessCut.exe」でLosslessCutを起動します。
2. LosslessCut起動したら、画面左上のメニューバーから「File」→「Settings」をクリックします。
3. すると、LosslessCutの設定画面が表示されるので、一番上にある「App language」をクリックして、下にある「日本語」を選択します。
4. 下記のように日本語表記になれば完了です。
- 日本語にしても一のテキストは英語のままなので注意してください。
LosslessCut(ロスレスカット)の基本的な使い方
それでは、ここからLosslessCut基本的な使い方を説明したいと思います。LosslessCutには複雑な機能はあまり搭載されていないので、基本的な操作方法を覚えるだけで簡単に使いこなすことができると思います。
LosslessCutで範囲を指定してエクスポートする
1. 任意の動画(音声)ファイルをLosslessCut内にドラッグ&ドロップします。(またはメニューかあ「File」→「Open」で任意のファイルを選択)
2. シークバー上でマウスを移動させたり、クリックするとカットポイントが移動します。※画面シークバー上に表示されている縦線は「キーフレーム」です。
3. 再生ボタン横にある「鍵」マークは、「前のキーフレーム」「次のキーフレーム」に移動するボタンです。カットポイントを決める際にはキーフレームボタンを押してください。
4. カットする開始地点と終了地点は「指」マークをクリックして確定します。※カット範囲を指定しておくと、設定値がファイルに保存されるため、作業途中でLosslessCutを終了しても、次回同じポイントから作業を始めることができる
※LosslessCutでは、デフォルトでキーフレームカット」が行われるようになっているので、カットポイントをキーフレーム間に指定しても、直前のキーフレームがカット地点になってしまいます。(ロスレスカット編集で生じる条件)
5. 範囲指定した部分がエクスポート対象部分となり、右画面に「出力範囲」が表示されます。必要のない範囲は画面右下にある「ー」アイコンで削除してください。
6. LosslessCut出力を行う場合は、画面右下の「Exoport」をクリックして、エクスポート画面を表示します。
7. LosslessCutのデフォルト設定では、選択範囲が分割される「Separate files」となっているのでファイルを結合する「Merge cuts」に変更しておきましょう。
8. 「Output container format」を選択して、任意の出力形式を選択すれば完了です。
この部分英語表記の部分も多いため、最初は苦戦することもあるかもしれませんが、操作はシンプルなのですぐに使えるようになると思います。
- ソフト全体日本語対応!
- 動画をあらゆる形式に変換できます。
- クリエイティブなムービーを制作できます。
- 自由自在に動画編集ができるできます。
- 4Kビデオ、8Kビデオ、HDビデオのすべてに対応します。
LosslessCut(ロスレスカット)その他の機能紹介
LosslessCutでは、ご紹介した方法以外に「回転」や「サムネイル表示」などの機能も搭載されています。ここでは、それらの機能や使い方についても解説していきたいと思います。
LosslessCutの使い方ー回転
1. LosslessCutを起動させ、任意のファイルをドラッグ&ドロップ(またはメニューかあ「File」→「Open」で任意のファイルを選択)して、動画、静止画ファイルを立ち上げます。
2. ファイルが立ち上がったら、画面右下にある「回転」アイコンを押すことで回転が可能になります。
3. 一回の回転につき90度の回転が可能なので、4回転で360度となります。
※これらの操作も無劣化で行うことができます。
LosslessCutの使い方ーサムネイル表示
1. 画面左下にあるアイコンをクリックすることで、サムネイルを表示させることが可能です。動画のカット編集などを行う際に詳細な箇所を把握することが可能であるため、非常に便利です。
新バージョンの表記違い>>
旧バージョンで表示されていた「範囲指定の削除」「指定範囲の保存」、反転といったアイコン類が非表示となってしまったため、アクティブにするには画面左下のアイコンを表示する必要があります。
LosslessCut(ロスレスカット)の代わりできるフリーソフト
LosslessCutを使ってみたけど難しくて使えない、どうしても馴染まないなどの理由で他のソフトを探している方におすすめなのは「Videocruise」です。
Videocruiseー魔法な動画編集ソフト・プロ級の動画を作成
VideocruiseはWindowsで使う非常に強い動画編集フリーソフト、音声テキスト変換など一部の高級機能を除き、フィルター掛け、字幕作成、音声デタッチ、動画分割、ビデオ切り抜き、画像処理、GIF作成など数え切れない機能が無料で利用されます。MP4トリミング機能はただその強い編集機能の一つに過ぎません。特に、このソフトなら、完全に日本語対応!
また、そんなに豊富な編集機能があったら、専門性が高くて、使い方が非常に簡単です。解説不要なぐらいわかりやすい操作方法と無料を兼ね備えたソフトで、誰でも安心して動画編集できるを始められるので必見です!Windows OSなら、このソフトが大変オススメです。
LosslessCutの操作が難しい、他の機能も欲しい!という場合には利用を検討してみると良いかもしれません。この他にも様々なロスレスカットソフトがありますが、今のところ、videocruisが一番のおすすめと言えます。
まとめ
今回の記事では、LosslessCutの使い方について、詳しく解説させていただきました。有料動画編集ソフトが多い中、無料でロスレスカットができるソフトは非常に貴重だと思います。また、LosslessCutは現在でも更新を続けており、今後も期待のできるソフトなので、まだ知らなかった人は、この機会に利用してみてはいかがでしょうか。