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Vlogやショートビデオが普及すると共に、動画編集を始める人も多くなってきます。その中では最も人気のあるフリーソフトはShotcutです。「無料でダウンロード・インストールしたけれど、使い方があやふやで困っている」という人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ダウンロードから便利編集機能の使い方まで詳しく解説します。最新版Shotcutの基本的な使い方を押さえて、お使いのパソコンでスムーズに動画を編集していきましょう。
無料の動画編集ソフトShotcutって何?どんな使い方をする?
まずは、Shotcutがどのようなソフトウェアなのかについて解説していきます。
Shotcutとは、2011年にDan Dennedyによって開始され、MLTマルチメディアフレームワークで開発されたクロスプラットフォームの動画編集フリーソフトです。無料で提供されているため、FreeBSD、Linux、macOS、Windowsで動作できて、誰でも公式サイトから無料ダウンロードできます。
Shotcutを利用すれば、充実的な編集機能を搭載しているので、動画のカット・トリミング、BGM音楽の挿入、テキスト・テロップの追加、複数ファイルの連結・合成、各種フィルタ・エフェクトを追加することができます。さらに、日本語に対応していて、編集した動画ファイルをロゴなしで書き出すことも可能です。なお、Shotcutは人気のソフトであるため、インターネット上にたくさんのマニュアル・操作ガイドが公開されています。そのため、初心者の方でも調べながら使いやすいというメリットがあります。
Shotcutのダウンロード・インストール方法と日本語での使い方
さっそくShotcutのダウンロード・インストール方法と日本語の設定についてご紹介していきます。今回の環境はWindowsです。この前、動作のスペックを確認しておきましょう。
【OS】Windows7以上(32/64bit)
【インターネット接続】必要なし
【CPUプロセッサー】x86-64 Intel 2Ghz以上のプロセッサーまたは同等のAMD / SD画質なら1コア、HD画質なら2コア、4K画質なら4コア以上
【RAM】SD画質なら4GB、HD画質なら8GB、4K画質なら16GB以上
【グラフィックカード】OpenGL 2.0に互換性のあるGPU。あるいは、WIndowsではDirectX 9と11に互換性のあるGPUを使用できます
では、Shotcutを無料ダウンロード・インストールしていきましょう。
無料ダウンロード・インストール方法
Step1:Shotcutのダウンロード先(https://shotcut.org/download/)にアクセスして、「Windows installer」をクリックして「shotcut-win64-220422.exe」がダウンロードされます。
Step2:保存場所から「shotcut-win64-220422.exe」をダブルクリックして、利用規約が表示されます。「I Agreee」をクリックしてください。
Step3:Shotcutのインストール先のフォルダを指定する画面が表示され、「Browse」をクリックして、場所を指定し、「Next」をクリックしてください。
Step4:インストール時のオプションを設定できる画面が表示されます。デフォルト設定のままで変更しない場合は、「Install」をクリックします。
Step5:「Completed」が表示されたら、Shotcutのインストール作業が完了です。「Close」ボタンをクリックすればOKです。
日本語での使い方:初期設定方法
次に日本語版Shotcutの初期設定の流れについて解説します。お使いのパソコンにShotcutをインストール完了したら、立ち上げてみましょう。Windowsのパソコンであればインストール後、メニューボタンでShotcutを入力し、検索して起動できます。
【言語設定】
Shotcutのホーム画面のメニューバーの「設定」をクリックして、「言語」を選択すると、言語を自由に変更できます。日本語、英語、中国語などが対応しています。
【新規プロジェクトの設定】
使用用途に合わせて、ここでは三つの項目を設定する必要があります。
❶、「プロジェクトのフォルダ」:プロジェクトファイルの保存先を指定する項目です。
❷、「プロジェクト名」:プロジェクトの名前を入力する項目です。
❸、「映像モード」:作成するプロジェクトの解像度、フレームレートを設定
Shotcutの基本的な使い方
Shotcutの基本的な使い方を解説します。動画編集を行った方は分かるかと思いますが、各素材をShotcutに読み込んでから編集を行って書き出しを行うまで、以下の流れで編集していきます。
ファイルのインポート
動画編集はまず最初に各素材(動画/音楽/画像ファイル)をShotcutに読み込むことから始まります。Shotcutを立ち上げたら画面中央部の「新規プロジェクト」を設定しておきましょう。「映像モード」では自分が作成したい動画の解像度とフレームレートに設定してください。こちらは、「HD 1080p 60fps」を選択します。
確認してから、「開始」ボタンをクリックします。
各素材(動画/音楽/画像ファイル)をShotcutに読み込むには、一番便利な方法は直接に素材ファイルをShotcutの画面左部のプレイリストにドロップすることで素材をインポートできます。
プロジェクトファイルに追加
各素材(動画/音楽/画像ファイル)をShotcutに読み込んだ後、自動的にプロジェクトファイルに素材が追加されます。そして動画編集を行うには画面下部のタイムライン上に配置する必要があるので、各素材(動画/音楽/画像ファイル)を画面下部のタイムラインにドラッグ&ドロップして追加しています。
エフェクトの追加
各素材(動画/音楽/画像ファイル)に特殊加工を追加したい場合は、上部にあるツールバーから「フィルタ」をクリックして、フィルタリストが画面左部に表示されます。そこで「+」ボタンをクリックして、「映像」タブをクリックして「エフェクト」をクリックして適用させることができます。
エフェクト効果を適用させた場合は左部から細かく調整することができます。画面中央部からプレビュー動画の再生ボタンをクリックしながら、効果を確認することが可能です。
動画の書き出し
全ての動画編集作業が完了したら動画の書き出しを行って、一本の動画ファイルとして保存してください。ツールバーの右上部の「書き出し」ボタンをクリックして、画面左部の「書き出し」タブをクリックして、動画として書き出したい設定に近いプリセットを選択して、「詳細設定」タブをクリックして書き出すファイルを細かく設定できます。例えば、形式、映像、コーデック、音声、その他など。
書き出し設定が完了したら、下部の「ファイルの書き出し」をクリックして保存先を指定して動画の書き出しを行います。
日本語版Shotcutで動画を編集する方法
最後に、Shotcutで動画を編集する方法を解説していきます。例えば、カット・トリミング、字幕・文字・テキストの追加・編集、BGM・音楽の追加、音量調整など。簡単な編集方法を学べるので、ぜひ参考にしてください。
動画のカット
動画のカットは「必要な部分をカットする」と「不要な部分をカットする」の二つ方法があります。詳細は下記の通りです。
❶、必要な部分をカットする方法
各素材(動画/音楽/画像ファイル)をタイムライン上に配置する前に、プレビュー画面上のシーケンスバーの「▶」と「◀」をスライドさせて範囲を決めて、必要な部分だけを残せます。
後は、下部のタイムラインにドラッグ&ドロップして追加できます。
❷、不要な部分をカットする方法
タイムライン上に配置した動画ファイルから不要な部分をカットするには、タイムライン上の白い縦線を分割したい位置に移動させて、上部の「再生ヘッドで分割」をクリックして、動画ファイルが二つとなります。
そして不要な部分の動画クリップの上で右クリックして、「削除」を選択してください。
テキスト・文字入れ
動画にテキスト・文字を入れる方法は簡単です。「フィルタ」の「+」をクリックして、「映像」タブを選択して、フィルタリストが表示されます。そこにある検索欄では「テキスト」を入力して、テキスト・文字を入れるスタイルが表示されます。それはつまり、「テキスト:シンプル」と「テキスト:リッチテキスト」です。
こちらは、「テキスト:シンプル」を選択します。そして画面左部ではテキストを編集する設定が表示されます。テキスト・文字の大きさ、表示位置、フォント、太さ、背景、カラーなどを自由に変更できます。
BGM・音楽の追加
プレイリストにBGM・音楽素材をドラッグ&ドロップして、読み込みます。
読み込んだ後、タイムラインの左部の「三」縦線をクリックして、「トラック操作」→「音声トラックを追加」をクリックします。そして、読み込んだ音声素材をタイムライン上に配置してください。
タイムライン上に配置してから、先ほど述べたカット編集を行って、音声素材から不要な部分を削除して、できるだけ映像素材の長さと同じようにしてください。
音量調整
追加したBGM・音楽素材の音量調節は「フィルタ」から行います。「フィルタ」の「+」をクリックして、「音声」タブを選択して、フィルタリストが表示されます。「ゲイン・音量」を選択します。
「レベル」から音量を自由に調整することが可能です。-70.0dBから24dBまでです。
まとめ
今回は動画編集初心者の方でも簡単に操作することができる編集フリーソフトのShotcutについて解説しました。すべてのシステム(FreeBSD、Linux、macOS、Windows)でソフトウェアを使え、基本的な編集機能はもちろん、各種フィルタ、エフェクトなどクオリティの高い編集も簡単に行うことが可能です。ぜひこの記事を参考に無料ダウンロード・インストールして活用してみてください。ある程度使い慣れることができれば、自由自在に動画を編集することができます。