DVDStylerはフリーのDVDオーサリングソフトです。オリジナルメニュー作成および、市販のDVDプレーヤーでも再生できる形式でコピーできます。DVDに書き込むことで、データが消失したときのバックアップにもなりますし、コレクションとして保存しやすくなるのがメリットです。本記事では、DVDStylerの使い方について詳しく解説します。加えて、DVDStylerを上手く使えないときの対処法もまとめたので、これから使おうと思っている人はぜひ本記事を参考にしてみてください。
DVDStylerを使う前の準備
DVDStylerはオープンソースで提供されているフリーのDVDオーサリングソフトです。オリジナルメニューの作成や一般的なプレーヤーでも再生できるようDVDのコピーができます。
DVDStylerをダウンロードする
まずは公式サイト(https://www.dvdstyler.org/ja/)より、自身のOSに合わせてインストーラーをダウンロードします。ダウンロードしたインストーラーを起動して、表示されるダイアログの指示で「はい」を選択。
日本語表記を選択して「次へ」を選択し、表示されるダイアログの指示に合わせて進めていきましょう。
最後にインストール項目を確認して「インストール」をクリックし、「完了」のダイアログが表示されればOKです。
DVDStylerで設定をする
インストールしたDVDStylerを実行すると、自動的に「新規プロジェクト」といった画面が立ち上がります。ここではディスクラベル(ディスク名)/ディスク容量/映像ビットレート/音声ビットレート/タイトル既定のポストコマンド/映像形式 / 横縦比(アスペクト比) / 音声形式の設定を行います。
それぞれ設定が完了したら「OK」を選択。続いて「DVDメニュー用テンプレート」画面が表示されるので、好きなものを選んで「OK」ボタンを押しましょう。
メニュー用テンプレートは後からでも変更できるので、適当に選んでしまっても大丈夫です。
DVDStylerの使い方
DVDStylerは自由度の高いオーサリングソフトです。
MP4 / MKV / MPEG / OGG / WMV / AVI / MOV / FLV / VOB
といった主要なファイル形式もサポートしています。
DVDStylerの基本的な使い方
DVDStylerを使うときは、最初にプロジェクトの新規作成を行い、ディスク名や容量、形式などを設定していきます。続いて、あらかじめ用意しておいた動画などの追加。
①ファイルブラウザー
②背景画像
③ボタン
という感じでアレンジしていきます。
最後にプロジェクトを保存し、
書き込みボタンでDVDに焼き上げれば完了です。
ちなみに、焼く前にプレビューすることもできます。
DVDStylerでプリコマンドを設定する
プリコマンドは指定タイトルのメニューが再生される直前のコマンドのことです。とはいっても難しい操作はなく、メニューのプリコマンドには「jump cell;」を指定、タイトルは空欄でOK。
DVDStylerで動画を編集する
もし簡単な編集を行いたい場合は、プロパティの映像オブジェクトにある「映像」欄で、右端の「…」マークをクリックします。
すると、映像プロパティが表示されるので、任意の変更を行い「OK」を選択して完了しましょう。
DVDStylerでチャプターの設定をする
映像オブジェクト下部にある「チャプター位置」からチャプターの時間設定を行えます。
チャプターは時、分、秒形式で入力できるほか、右側「…」マークからチャプターを見ながら設定することも可能です。
DVDStylerでメニュー画面の背景を設定する
背景を設定する場合は、画面左側のタブを「背景画像」に切り替えて行います。続いて下部にある「メニュー1」を右クリックし、「プロパティ」を選択。
メニュー1が表示されたら、「Background」欄で使いたい画像を指定しましょう。ここでは動画を指定することもできます。
DVDStylerでタイトルセットを分けてメニューを作る
DVDStylerではタイトルセットに分けてメニュー作成が可能です。まずは普通にタイトル1を追加、続いて右ショートカットメニューから追加/タイトルセットで新たなメニュー1を追加。ここで、よく見ると赤い線で区切られている部分があります。これがタイトルセットの区切り目なので、同じ要領でタイトルセット3も追加できます。
DVDStylerでメニューなしのDVDを作成する
メニューなしDVDの作成をするときは、プロジェクトの作成でテンプレートを使わないを選択、焼きたい動画を読み込み、プロパティの設定で「jumppadを作成」と「Create empty VMGM/titleset menus if doesn’t exist」のチェックを外します。
メニュー1をダブルクリックしてプロパティを表示し、ポスト・コマンドを「jump title 1;」に設定。
タイトルセットをダブルクリックしてポスト・コマンドを「exit;」に設定して完了です。このときメニュー1は黒いまま消さないようにしましょう。
DVDStylerの口コミ
DVDStylerは無料で使いやすく、高速で動作するといった口コミが多くあり、自分で選んだ背景やフォントを選べるのが便利だという口コミがあります。しかし中には、作成したDVDの音が出ないといった口コミも見受けられました。
失敗?DVDStylerできないときの対処法
下記ではよくあるエラーメッセージの内容と対処法をまとめました。下記のエラーメッセージが出る場合は、対処法を試してみてください。
added check of overlapping buttons |
ボタン領域が重なっているので、左クリックで赤線を表示し重ならないよう設定する。 |
---|---|
[mpeg2enc] malloc failed |
メモリ不足なのでメモリを増やすか再起動してみる。 |
Cleaning temporary directory |
前回キャンセルしたファイルが残っているので、PCを再起動してみる。 |
SCR moves backwards remultiplex input |
VOB/MPEGのビットレートが高すぎる/フリーソフト VOBMergeで結合した動画が原因なので、ビットレートを抑えてみる。 |
Error writing data |
ハードディスクの空き容量が足りないので、ディスクに空きをつくる。 |
Directory couldn't be created |
VLC Media Playerでプレビューしている/dvdフォルダーを開いていると表示されるので、一度閉じてみる。 |
DVDStylerでDVDの書き込みができない
DVDStylerで直接DVD書き込みができない場合は、DVDStylerでISOを作成して保存し、パソコンに最初から付属しているソフトやOS機能で書き込んでみましょう。ちなみに、英語圏で特殊な文字(日本語など)がフォルダ名になっていると、トランスコード中にエラーが出てしまうので注意してください。
DVDStylerで作成したDVDが再生できない
DVDStylerを起動すると、映像形式がデフォルトで「PAL」になっています。この部分を「NTSC」にしないといけません。なぜなら、テレビ規格で日本は「NTSC」を採用しているため、DVDプレーヤーも「NTSC」に対応しているからです。そのため、「NTSC」にしないとPCでは再生できてもDVDプレーヤーでは再生できません。
DVDStylerで作成したDVDの音が出ない
日本のDVDプレーヤーだとMP2設定の互換性が非常に悪いです。そのため、MP2オーディオを使うのではなく、AC3に変更しておきましょう。
まとめ
DVDStylerを使えばオリジナルメニューの作成や、録画した動画をプレーヤーで再生できる形式に変換できます。大切なデータのバックアップを取っておきたい方や、データをDVDとして再生したいと思っている方は、ぜひ本記事を参考にしながら作業してみてくださいね。
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