Adobe Acrobat Reader
ファイルビューワー。テキストと静止画像ベースの一般的なPDFファイルだけではなく、FlashムービーやMP3/WMF形式などのマルチメディアファイルが埋め込まれたPDFファイルのほか、同社製のマルチメディアファイル管理ソフト「Adobe Photoshop Album」で作成したPDF形式のアルバムやスライドショー、電子カード、さらに電子書籍“eBook”の表示に対応。Webブラウザー内で使用することも可能で、使用中のパソコンの画面にあわせて自由に拡大・縮小して見ることができる。ページ数が多い場合には各ページをサムネイル表示させ、見たいページにジャンプすることも可能だ。
なお、作者サイトからダウンロード・インストールした本ソフトのバージョンが最新ではない場合は、[ヘルプ]メニューの[アップデートの有無をチェック]を選択して更新しよう。
calibre
多機能な電子書籍管理ソフト。登録した電子書籍の検索機能が充実しており、著者や出版社、文字列検索だけでなく、電子書籍で使用されている言語などを指定して書籍を絞り込める。ユーザー側で各書籍に独自のタグや評価を付加したり、著者などのメタデータの編集も可能だ。TXT/PDF/HTMLファイルなどをインポートし、それらを電子書籍端末で閲覧可能な形式に変換できるのも特長。変換可能な形式はEPUBやMOBI形式のほか、Amazonの“Kindle”で使用されているAZW3形式や、ソニー製の端末で使用されているLRF形式など。XMDFや.BOOK形式には未対応。電子書籍ビューワーも備え、以前に閲覧したことがある書籍を再び開いたときには、開いていたページが表示されるレジューム機能も利用できるなど利便性も考えられている。
超縦書
電子書籍フォーマット“EPUB 3.0.1”に対応した電子書籍ビューワーアプリ。「Google Chrome」のレンダリングエンジンである“Blink”をベースに、縦書きを含む日本語組版向けの独自改善を盛り込んだ独自エンジンを搭載しており、日本語のテキストを正確かつ美しく表示可能。固定レイアウトのEPUB向けに特化したレンダリングエンジン“超画像”も搭載されており、画像ベースのEPUBも快適に閲覧できるという。
仕様への準拠を重視しており、表示の確認のために用いることが想定されているようだが、基本的な機能は一通り備えており、文字の拡大・縮小、全画面表示、見開き表示、ページナビゲーション、自動再生、検索、マーカー、しおりの追加、目次の表示などが行える。EPUB書籍を楽しみたいユーザーにとっても十分実用的なソフトと言えるだろう。
OyaziViewer
著作権が切れた本や著者に許諾を受けた本を集めたインターネット電子図書館“青空文庫”のドキュメント形式に対応したテキストビューワー。縦書き・横書きに対応するほか、“青空文庫”特有のルビ、傍線・傍点、字下げといった記法を解釈し、忠実にレンダリングすることが可能。“青空文庫”からダウンロードしたZIPファイルを外部DLLなしにそのまま開く機能や、“青空文庫”のURLを指定して開く機能、クリップボードに保存したテキストを開く機能などを備える。また、検索機能も充実しており、行だけでなく桁を指定した“カラム指定検索”が可能。
表示の設定を柔軟に行える点も本ソフトの魅力。フォントやそのサイズはもちろん、段組みや見開き、ルーラーの有無、改行やタブの表示、ページの上に表示される“柱”の表示などを自由にカスタマイズすることが可能。気に入った設定を“スタイル”として保存することができる。DPIの設定も用意されており、“Surface”などの高DPIモニター向けの設定がプリセットされている。
本ソフトはSDI形式(「メモ帳」と同じく、1つのドキュメントに1つのウィンドウを表示)のシンプルなビューワーとして単体利用できるが、同梱されている「青空コンシェルジュ」を併用すればさらに“青空文庫”が身近になる。
「青空コンシェルジュ」は、“青空文庫”を検索して作品をローカルにダウンロードするためのツール。検索した作品をクリックするだけで「OyaziViewer」による閲覧が可能で、表示スタイルの指定も「青空コンシェルジュ」から行える。
ダウンロードした作品は“本棚”にストックされるので、以前に読んだ本へアクセスするのも簡単だ。「OyaziViewer」のビューワーウィンドウと“スクラップブック”のウィンドウ、「青空コンシェルジュ」のメインウィンドウ、“本棚”ウィンドウは、それぞれの[ウィンドウ]メニューから互いに行き来できる。
Foxit PDF Reader
独自エンジンの搭載により高速で起動するフリーのPDF閲覧・印刷ソフト。画面は2ペイン構成で、左ペインに文書の目次、目次で選択したページが右ペインに表示される。閲覧中は、ツールボタンでマウスカーソルの形を切り替えることができ、ページのスクロールや、文書内文字列の範囲選択などといったマウスドラッグ時の操作を変更可能。そのほか、文書内のフォームに文字列を入力して印刷することが可能で、フォーム内容を入力したPDFを上書き・別名保存することもできる。
Kindle for PC
「Kindle for PC」(キンドル・フォー・ピーシー)は、パソコンで利用できる電子書籍ビューワー。和書やコミックを含む320万冊以上の“Kindle本”を、Windows PCで閲覧できるようになる。コミックや雑誌、洋書などに加え、和書も閲覧でき、縦書きのコンテンツやルビが振られたテキストにも対応。また、ページの見開き表示やコミック・雑誌のズーム、フォントサイズや背景色のカスタマイズ、本文の検索、辞書の参照などの機能もサポートしている。
他のプラットフォームの「Kindle」アプリと同様、どのページまで読み進めたかが端末間で同期できるようになっているので、他の端末で読んだ続きをパソコンで読むといった使い方も可能だ。さらに、横書きの書籍で段組みを変更する機能も利用できる。[1列]と[2列]のほかに[列の自動調整]というオプションもあり、このオプションを選択するとページ幅とフォントのサイズに応じて列の数を動的に変更可能だ。
加えて、画像・数式・脚注をダブルクリックしてビューワーを表示できる。コンテンツだけ表示したり、拡大することが可能だ。
棒読みちゃん
日本語の文章を合成音声で読み上げるソフト。読み上げる文章は、テキストファイルを本ソフト上にドラッグ&ドロップするなどの操作で手軽に指定できるほか、クリップボードにコピーされた文章を読み上げることも可能。指定した文章は、IMEの再変換機能を利用してひらがなに変換され、フリーの音声読み上げエンジン「AquesTalk」を使って合成音声で読み上げられる仕組み。
2ちゃんねる専用ブラウザーやTwitter、ニコニコ動画といった外部アプリケーションやサービスと連携して利用できるのも特長。2ちゃんねる専用ブラウザーと連携した場合、本ソフトが起動した状態で普段と同じように専用ブラウザーでスレッドを読み込めば、新たに増えた分のレスを自動的に音声で読み上げてくれる。Twitterではタイムラインに流れてくる新着ツイートの読み上げ機能、ニコニコ動画ではコメントを取得して読み上げるといったことも可能だ。
読み上げ中は、本ソフトのメイン画面上にあるボタンで再生・一時停止や次の行へ移動するといった操作を行えるほか、単語の読み方や発音を登録する機能、読み上げの音量や速度、音程をスライドバーで調節可能。また、2ちゃんねる専用ブラウザーを読み上げるときにレス番号や投稿者名を読み上げるかどうかを設定できる。Twitterやニコニコ動画に関しても同様に詳細な設定を行うことが可能となっている。さらに、単語の読み方や発音を登録する機能も備えており、URLは“URL省略”と読み上げるよう設定されているなど、快適な聴き取りが可能となっている。なお、動作には.NET Framework 2.0以降が必要となる。
一太郎ビューア
「一太郎」や「Microsoft Word」で作成されたファイルを閲覧できるソフト。「一太郎」v2以降で作成したJTD/JTDC/JTTC/JTSD形式といった文書ファイルや、「Microsoft Word」で作成されたDOC/DOCX形式の文書、「OpenOffice.org」などに採用されているODT形式の文書のほか、RTF/TXT形式のファイルの読み込みに対応している。また、拡大・縮小、ポスター、レイアウト、トンボ付き印刷など「一太郎」と同様の印刷機能を備えている。同社の「XMLテンプレートクリエーター」シリーズで作成したXMLテンプレートへの書き込みもサポートする。そのほか、読み込んだ文書内の図形などを表示せずに文字列だけを表示させたり、ツールバーや背景の色・効果の変更、自動アップデート機能などを搭載している。本ソフトをインストールしておけば、「一太郎」や「Microsoft Word」がなくても、それらのワープロソフトで作成された文書を閲覧できるので、データを受け取っても安心だ。
Haruzira
日本語テキストの読み上げや音声入力が行えるストアアプリ。本アプリを利用すると、日本語のテキストを音声合成エンジンで読み上げることが可能。日本語テキストでは形態素解析が利用されており、漢字の読み上げ精度も確保されている。
また、本ソフトは入力機能も充実している。たとえば、ツールバーの[音声認識]コマンドを利用すれば、音声による入力が可能。“かいぎょう”や“まる”、“かんま”といった音声コマンドを利用すれば、改行や句読点の入力も行える。
さらに“Windows Ink”APIをサポートしており、ペンによる手書きでテキストを入力することも可能だ。テキストエディターは簡単な編集をサポートしており、軽微な間違いであればその場で修正が行える。あらかじめユーザー辞書へ置換ルールを登録しておけば、単語を自動で置き換え可能。
また、OSの[共有]機能との連携も可能。音声入力や手書き入力による文章の作成、読み上げ機能による校正、テキストエディターによる微修正、[共有]機能を介したメール送信までを本アプリだけで完結させることができるというわけだ。
そのほかにも、リモートデバイスへ音声コマンドを送信する機能が追加されているのもユニークで面白い。入力音声を特定のコマンドへ変換し、“Raspberry Pi”などのIoTデバイスへ送信することで、さまざまな指令を口頭で行うことができる。