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UltraVNC
「VNC」互換のPCリモート操作ソフト。ネットワーク経由でほかのPCのデスクトップ画面を表示して、操作を可能にする。プラットフォーム非依存のリモート操作ソフト「VNC」および「VNC」から派生したソフトと互換性があり、ほかのVNC派生ソフトと組み合わせて利用することが可能。サーバーソフトとクライアントソフトで構成されており、操作される側にサーバー、操作する側にクライアントをインストールして利用する仕組み。サーバーソフトはWindowsサービスとして動作させることも可能。さらに、Windows専用の追加機能を備えている。たとえば、リモートPCへのログインにWindowsのユーザー認証を利用でき、その際サーバー側ではWindowsのユーザーごとに閲覧・操作などの権限を設定することも可能。また、別途用意された専用のドライバー “Mirror Driver”を導入することで、デスクトップの描画を大幅に高速化させることもできる。
AnyDesk
シンプルで高速なリモートデスクトップ操作ソフト。“DeskRT”と呼ばれるGUIに特化した専用のビデオコーデックを搭載している。GUIの同じ色の領域が多い、コントラストが高い、エッジがシャープであるといった傾向や時間的・空間的な繰り返しパターンが比較的よく見られる特質を利用して、品質を損なうことなく圧縮率を高めている。GPUから直接データを取得したり、マルチコア化されたモダンなCPUに特化した設計がなされているのも特長で、競合のデスクトップ共有・リモートデスクトップ製品よりも低レイテンシ(遅延)、高リフレッシュレートを達成しているという。
リモート接続は相手に“AnyDesk アドレス”を教えてそれに接続してもらうだけでよい。接続を受け入れる際は、接続の許可・拒否を選択するダイアログが表示されるので勝手に接続されることはない。また、このダイアログを出さずに接続を許可する“無人アクセス”をセットアップすることも可能。“無人アクセス”には別途パスワードが設定できる。また、接続の際は音声を鳴らすかどうか、キーボード・マウスを利用するかどうか、クリップボードを共有するかどうかを選択することも可能。たとえばキーボード・マウスの利用を無効化すると、相手に自分のデスクトップの様子を見せるだけのプレゼンテーション用途に利用できる。
Microsoft Garage Mouse without Borders
ローカルネットワークを介して複数のマシンを接続し、その“境界”を超えて自由にマウスが移動できるようにするリモートコントロールソフト。マウス・キーボード切替器のような使い方ができる。キーボード入力やクリップボードの共有、ドラッグ&ドロップによるファイルのコピー、接続したマシンのデスクトップのスクリーンショットを保存・転送する機能などを備える。また、ホットキーで接続中のPCをまとめてログオフさせたり、“All PC”モードに切り替えて同時に操作することも可能。
さらに、Windows Phone端末によるリモートコントロールにも対応しており、タブレット・スマートフォンをタッチパッドのようになぞって、リモートPCのマウスを操作できる。なお、メニューなどは英語となる。
TeamViewer
「TeamViewer」はNATやファイヤーウォールが有効な環境でも特別な設定なしで利用できるリモートPC操作ソフト。特長は、セットアップが容易であること。相手のPCへインストールされた「TeamViewer」のIDとパスワードを教えてもらうだけで相手のPCへ接続できる。テキストチャット機能やVoIP機能、Webカメラを利用したビデオチャット機能も備える。自宅のPCを出先のPCから操作したい場合にも便利だ。デスクトップの画面を複数のユーザーから閲覧可能にするプレゼンテーション機能、接続先のPCが属するローカルネットワークへ接続できるVPN機能、2つのPC間でファイルのやり取りを行うファイル転送機能なども搭載している。個人の非商用に限り無料で利用可能で、本ソフトを商用利用するには有償のライセンスを購入する必要がある。
LonelyScreen
本ソフトは、ホームネットワークを介してiPhone/iPod touch/iPadの画面をWindowsのデスクトップへ表示するツール。Appleが開発したワイヤレスディスプレイ伝送技術“AirPlay”(iOS または iPadOS)を利用したもので、動作させるためには、iOS端末側が「LonelyScreen」に対応しているかどうかを確認しておく必要がある。また、iOSを最新のバージョンに更新しておくことをお勧めする。「LonelyScreen」のセットアップは、基本的にダウンロード・インストールして起動しておくだけでよい。
初回起動時にファイヤーウォールのブロック画面が出たら、「LonelyScreen」の通信を許可しておく。続いて「LonelyScreen」をセットアップした端末とiOS端末を同一のネットワークへ接続し、iOS端末の“コントロールセンター”(画面を下から上にスワイプすると現れる)にある[AirPlay]ボタンを押せば、“LonelyScreen”が“AirPlay”の接続先として選択できるようになる。
あとは“AirPlay”の接続先に“LonelyScreen”を選び、ミラーリングを有効化すれば、iOS端末の画面がPC上の「LonelyScreen」に出力される。なお、Apple TV Remote(tvOS)は対応していない。
Brynhildr
「Brynhildr」は独自開発の映像圧縮コーデックを使用し、音声転送に対応する無料のリモートデスクトップソフト。
同作者製のデスクトップソフト「TrueRemote」の後継ソフトで、高速で高画質な映像転送が行える。利用目的により使用する映像コーデックを、“Speed(速度)”、“Compress(圧縮)”、“Hybrid(バランス)”の3種類から選択できる。
また、マルチモニターを利用しているPCを操作する場合に複数モニターのデスクトップを結合して表示する機能や、画質・音質を変更する機能、BlowFishと呼ばれるアルゴリズムを利用した通信データの暗号化機能などを備える。
UltraVNC
「VNC」互換のPCリモート操作ソフト。ネットワーク経由でほかのPCのデスクトップ画面を表示して、操作を可能にする。プラットフォーム非依存のリモート操作ソフト「VNC」および「VNC」から派生したソフトと互換性があり、ほかのVNC派生ソフトと組み合わせて利用することが可能。サーバーソフトとクライアントソフトで構成されており、操作される側にサーバー、操作する側にクライアントをインストールして利用する仕組み。サーバーソフトはWindowsサービスとして動作させることも可能。さらに、Windows専用の追加機能を備えている。たとえば、リモートPCへのログインにWindowsのユーザー認証を利用でき、その際サーバー側ではWindowsのユーザーごとに閲覧・操作などの権限を設定することも可能。また、別途用意された専用のドライバー “Mirror Driver”を導入することで、デスクトップの描画を大幅に高速化させることもできる。
Tera Term
Telnetとシリアル接続に対応したターミナルエミュレーター「Tera Term Pro」を、多くの開発者の手で拡張したバージョン。原作者の許可を得てオープンソースで開発されている。「Tera Term Pro」からの一番の変更点は文字コードUTF-8の表示と、SSH/SSH2プロトコルによる接続への対応だが、ローカルマシンにインストールした「Cygwin」への接続機能も追加されている。マウスホイールによる画面スクロール、クリッカブルURL、Windows XPのビジュアルスタイルへの対応、ウィンドウの半透明化など、操作性やデザインに関する改良も施された。さらにメニューやダイアログは日本語化されている。また、タスクトレイに常駐し、マクロの実行や自動ログインを行うソフト「Tera Term Menu」が同梱されており、本ソフトのメニューから呼び出して利用できる。
なお対応するOSは、Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8/Server 2012/8.1/Server 2012 R2/10。ポータブル版は95/98/Me/NT 4.0/にも対応している。
Mobizen
PCとAndroid端末を接続するソフト。Android端末のコンテンツをPCの大画面で楽しんだり、Android端末をマウスやキーボードで操作することが可能で、ファイルの転送もドラッグ&ドロップで簡単に行える。利用するには、まず本ソフトのほか、公式サイトからAndroidアプリ「Mobizen ミラーリング」をダウンロード・インストールする必要がある。
次に、両アプリからログインしよう。“Google”または“Facebook”のアカウントを利用した“簡単ログイン”を利用すると、アカウント作成の手間が省けてお手軽。あとは、表示される6桁の数字(2次認証コード)を、Androidアプリの“2次認証コードを入力”項目へ入力すればよい。セットアップが完了すると、本ソフト上からAndroid端末の画面が閲覧できるようになる。
また、「Mobizen PC」を利用せず公式サイトからログインすれば、Webブラウザー上でAndroid端末の画面を閲覧することも可能。
「Mobizen」ではミラーリング機能のほかにも、ファイル転送機能やコンテンツの再生、通話履歴と連絡帳の閲覧、端末の所在地検索といった機能が利用可能。PCのキーボードで文字入力を行えるようにするテキスト入力機能なども備えている。
なお、USB接続ができない場合は、Android端末の“USBデバッグ”機能を有効にしよう。