xmedia recodeはメディアファイルを変換するためのソフトです。多彩なフォーマットに対応しているといった特徴がありますが、特別扱いが難しいソフトではないので、エンコード作業を初めて行ってみる方でも安心して使えます。例えば、iPodやWALKMAN、PSPなどの携帯デバイスでデータを持ち運びたいと思っている方におすすめです。
本記事ではそんなxmedia recodeについて特徴や使い方を紹介していきます。加えて上手くエンコードできない時の対処法まで解説していくので、まだソフトに慣れていない方は本記事を参考にしながら一緒に作業を進めてみましょう。
xmedia recodeの特徴と対応フォーマット
xmedia recodeはメディアファイルを変換するためのソフトです。ドイツで開発されたソフトでありながら、日本語に対応しています。一番の特徴は非常に多くのフォーマットに対応していることでしょう。実際に対応しているフォーマットは、以下です。
3gp / 3g2 / asf / avi / avs / flv / mkv / mpg (MPEG-1 / MPEG-2) / mov / m1v / m2v / m2ts / m4v / mp2 / mp4 / mjpg / swf / ts / VOB / DVD / dvr-ms / wmv / rm / ogm 等の動画ファイル。
mp3 /aac / ac3 / aiff / amr / flac / ape / mka / m4a / ogg / wma / wav 等の音声ファイル。
xmedia recodeの使い方
xmedia recodeに対応しているOSはWindows XP, Vista, 7です。ちなみに、Windows Vista&7の64bit版でも正常に動作します。
xmedia recodeでプリセットなどの初期設定をする
まずは初期設定でプリセットなどを選択しましょう。プリセットは最高速〜プラシーボまでの9種類を選択できます。低速、最低速、プラシーボにいくに連れてエンコード時間がかかりますが、画質が向上します。
そのため、xmedia recode高画質設定を行いたい方は時間がかかるのを覚悟の上で作業しましょう。xmedia recode高画質設定を行わなくてもいいと思っているなら、標準もしくは低速あたりを選ぶのがおすすめです。
xmedia recodeでBlu-ray/DVDを読み込む
Blu-ray/DVDを変換する場合はパソコンにディスクを挿入して「ディスクを開く」タブをクリックします。すると「メディアを開く」といったダイアログが表示されるので、「開く」ボタンをクリックしましょう。
正しく指定されている場合はそのまま解析が始まります。解析が終了したら読み込んだデータの情報が表示され、形式の指定などの作業が可能です。
xmedia recodeでビデオファイルを読み込む
ビデオファイルを読み込む場合は「ファイルを開く」タブをクリックします。変換したいビデオファイルを選択。
(gigafreeより)
すると、画面上部に読み込んだビデオの情報が表示されているはずです。(ドラッグ&ドロップでも可)
xmedia recodeで変換するファイル形式を指定する
出力ファイル形式は「形式」タブで設定していきます。「プロファイル」欄のメニューでプロファイルを選択。再生するデバイスメーカー/機種名から選択していきましょう。
(gigafreeより)
例えば、Appleデバイスで再生するなら「Apple」もしくは「カスタム」を選択すればOKです。もしAppleを選んだのであれば、その下に表示される欄でデバイス名を選択しましょう。
xmedia recodeでビデオに関する設定をする
ビデオに関する設定を行うときは、「映像」タブから変更していきます。左に表示されるリストから設定項目を選択すると、右側に詳細画面が表示されるので、好みに合わせて指定していきます。
ただ、形式タブのプロファイル欄で再生デバイスを設定していれば、適切な値が自動でセットされているはずですので、特に変更する必要はないでしょう。
xmedia recodeで音声補正をする
音声補正する場合は画面左上のタブを「音声トラック」に切り替えて行います。続いて「フィルタを追加」タブをクリックし、デフォルトで追加されている「音声補正」を右クリックして「有効」を選択。
左側に補正オプションが表示されるので、「音量変更」「音量変更db」「音量の正規化」のどれかを選択し、好みで調整していきます。
xmedia recodeで字幕を指定する
字幕付き動画で字幕を指定したいときは「字幕」タブから行います。
(gigafreeより)
方法は簡単で「ソース」欄から追加したい字幕を選択して中央に表示される「>」をクリックするだけです。
xmedia recodeで動画結合はできません
xmedia recodeはファイル形式を変換するためのエンコーダーソフトなので、動画結合や音声結合はできません。ただし、ほんの少し動画編集機能があります。例えば、動画の開始時間と終了時間のトリミング、字幕やタグの追加などです。
xmedia recodeに関するQ&A
xmedia recodeを使えばあらゆる形式へ簡単に変換できます。しかし、場合によってはエンコードできないこともあるでしょう。そんな時の対処法やxmedia recodeの危険性について解説していきます。
xmedia recodeでエンコードできないときの対処法は?
DVDなどコピープロテクトがかかっているものは基本的にエンコードできません。そのため、あらかじめプロテクト解除ソフトを使ってコピープロテクトを解除しておく必要があります。DVDのプロテクトを解除するには「DVDFab DVD リッピング」がおすすめです。
xmedia recodeで「変換中にエラーが発生しました」と表示されたら?
変換中にエラーが表示される場合は、出力先のドライブ容量が足りていない可能性があります。対策としては、エンコード前にドライブ容量を確認しておき、容量が少ない場合は不要なソフトやファイルを削除しておきましょう。
xmedia recodeに危険性はありますか?
xmedia recodeはウイルスソフトの種類によっては、マルウェアだと判定されることがあるようです。しかし、数日経ってから検出されるため、ソフトの誤検出といった見方をされています。事実、これまでに被害に合ったというケースはないので、ダウンロードしても問題はないでしょう。ただ、ダウンロードする場合は公式サイトからがおすすめです。ウイルスなどはダウンロードの時に送り込まれるため、他のサイトだと危険があります。
xmedia recodeはCUDAにも対応していますか?
CUDAとはNVIDIA製GPUで動作する開発環境のことです。マルチスレッド対応で、NVIDIA CUDA / AMD AMF など GPU エンコード と CPU 内臓のハードウェアエンコーダーIntel Quick Syncをサポートしています。
xmedia recode 安定版はありますか?
xmedia recode 安定版もありますが、クラック版の可能性もあります。そのため基本的には公式サイトからのダウンロードがおすすめです。
まとめ
xmedia recodeを使えば、DVD/Blu-rayから読み込んだデータやネットからダウンロードした動画を簡単に別のフォーマットに変換できます。フリーソフトとは思えないほどの機能性ですが、UI/UXがやや分かりづらく戸惑ってしまう方も多いかもしれません。標準でも日本語に対応していますので、動画のエンコードを検討している方はぜひ使ってみてください。