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はじめに
DVD標準規格によって、画質の制限があります。小さな画面ならまだしも、大きな画面で動画を再生する場合、画質が荒くなることも考えられます。そこで、画質を上げたいと考える方はいらっしゃるかと思います。この記事では、DVDの画質について、基礎知識から画質を上げる方法までお伝えします。ぜひ最後までお読みください。
画質の基礎知識:画質の良し悪しはどうやって決めるか
画面によって画質が悪くなることを、先ほど言及しましたが、この画質を上げるためには、まずこの画質の良し悪しは一体どのようにして決められるかを理解しましょう。画質の良し悪しは、「動画解像度」、「ファイル容量」、「表示するディスプレイの解像度」、「表示されるディスプレイの密度」などによって決められます。そのうち、一番重要なのは、解像度です。
解像度とは
解像度(かいぞうど)とは、簡単に言えば、「表示の細かさ」の度合いを表すもので、どのくらい細部まで描き出されているかを確認する数値です。単位が「ピクセル・パー・インチ」(ppi:pixel per inch)あるいは「ドット・パー・インチ」(dpi:dot per inch)です。解像度の数値が高ければ高いほど、画像の細部まで描きだすことができ、文字や画像をより精細で細かい表現が可能になります。
解像度の比較
あまり日常生活に使われることがない言葉で、みなさんがピンとこないかもしれませんが。ここからは代表的な動画解像度を比較してみて、イメージを湧きましょう。
名称 | 解像度 | 動画配信サービス |
SD | 720×480px | 地上アナログ放送、DVD |
HD | 1280×720px | 動画配信サービス |
HDV | 1440×1080px | 地上波デジタル |
フルHD | 1920×1080px | NHK BSプレミアム、Blu-ray |
2K | 2560×1440px | NHK BSプレミアム、Blu-ray |
4K(UHD) | 4096×2160px (また3840×2160px) |
NHK BS4K・BS8K、Netflix・YouTube |
8K(SHV) | 7680×4320px | NHK BS4K・BS8K、YouTubeで一部対応 |
まめ知識
解像度が一番重要だと申し上げましたが、実は、ビットレートというのもとても大事になってきます。ビットレートとは、通信や音声、あるいは映像などのデータを処理する時に使われる数値です。数字が高ければ高いほど、1秒あたり転送・処理できる映像場が多く、画質も音質も高いです。このビットレートですが、DVDのビットレートは最大でも9.8Mbpsに決められているので、コンテンツの製作者がいくら頑張っても、画質には限界があります。それに対しては、ブルーレイのビットレートは40Mbpsまで到達することができます。おおよそDVDの10倍くらいのデータ量が1秒の間で行われています。
DVDの解像度を上げる方法:DVDを1080P画質のブルーレイ(Blu-ray)に変換
先ご紹介したように、ブルーレイの処理スピードも解像度も高く、DVDの画質を上げたい場合は、ブルーレイに変換することをお勧めしております。「なぜブルーレイとDVDと変換できるの?」と疑問を抱く方がいらっしゃるかもしれませんので、まずブルーレイとDVDとの関係性を確認しましょう。
ブルーレイとは?
わかりやすくいうと、ブルーレイはDVDの弟です。笑。基本的にDVDの上位互換商品で、DVDより後に発売されたものです。ツタヤなどお世話になっている方でしたら、馴染深いかもしれませんが、昔のレンタルビデオでは、ビデオテープでした。だんだんとDVDに変換して、この数年はブルーレイが登場して以来、耳にする機会も多くなってきました。まさにビデオテープ→DVD→ブルーレイという順番で、映像や音声の世界が進化してきました。
ブルーレイにも種類があるの?
私たちはよくブルーレイをいうのですが、実は3種類があります。以下の表にて、それぞれの特徴をまとめましたので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。(ここではブルーレイをBDと略します)
種類 | 特徴 | 用途 |
BD-RE | データの書き換えが可能です | 記録したデータを消去して再度書き込むことができるため、テレビ番組の録画などに多く使われています。 |
BD-R | データを1回のみ書き込みが可能です | 消去や上書きができないため、データのバックアップなどに多く使われています。 |
BD-ROM | 再生専用です | 映画などの映像が記録されている市販の再生専用ソフトに多く使われています。 |
ブルーレイとDVDの違いは?
形状もサイズも似ています。ブルーレイとDVDとは、形状もサイズも似たような感じなので、見た目ではとても判断がしづらいですが、市販のディスクだと、パッケージに銘柄名や表記が書かれていることが多いので、そちらをご確認しましょう。
書き込みできる情報量が圧倒的に違います。先ほども言及しましたが、DVDの場合は、標準片面1層の書き込むできる情報は4.7GBであるのに対しては、ブルーレンは標準片面2層構造の場合は、最大で50GBまでの情報の書き込みができます。約DVDの10倍ほど登ります。実はブルーレイはその言葉の通り、青色の光線を使って、情報を記録しています。DVDが赤色の光線を使用していますが、波長は青色の光線より長いです。波長が短い方はより多くの情報を記録することができます。
対応機器に違いがあります。ブルーレイディスクの再生できる機器であれば、基本DVDの再生もできますが、DVDの再生ができる機器は必ずしも、ブルーレイディスクの再生ができるとは限らないです。
それから値段にも大きな違いがあります。ブルーレイディスクは容量や画質・音質、耐久性が優れている面、値段も高くなっています。ですが、それは一枚あたりの価格で比較する場合です。1GBあたりといった容量の視点からみた場合は、ブルーレイディスクが断然安いです。
DVDをブルーレイに変換する方法
ここからは、「DVDFab DVD ブルーレイ 変換」ソフトを利用して、画質の荒いDVDビデオを高画質のブルーレイに変換する方法をご紹介します。
まずはDVDFab DVD ブルーレイ 変換は以下のリンクからダウンロード・インストールをしてください。
https://dvdfab.org/dvd-to-blu-ray-converter.htm
無料ソフトではないので、多少お金はかかりますが、時期によってキャンペーンやっている時もあるので、ぜひその時を狙って購入をしてください。
最初に動作環境を確認します。
Windowsの場合:
★ Windows 10/8.1/8/7 (32-bit/64-bit)
★ 1GHz IntelまたはAMD CPU
★ 2GB RAM
★ 20GB以上のハードディスク空き容量
★ NVIDIA GeForce GTX 260及びその以上
★ Blu-ray ドライブ
★ インターネット接続
Macの場合
★ macOS 10.7 - 11.3
★ 1GHz以上のインテル® プロセッサー
★ 2GB RAMとその以上
★ 20GB以上のハードディスク空き容量
★ NVIDIA GeForce GTX 260及びその以上
★ Blu-ray ドライブ
★ インターネット接続(ただ少しのネットワークトラフィックが使用される)
上記確認ができましたら、変換作業を進めましょう。
以下の手順を踏んで、操作を進めてください。
ステップ1:オプションバーから「コピー」をクリックし、「DVDブルーレイ変換」モードを選択します。
ステップ2:DVDディスクをドライブに入れて、DVDFabにDVDコンテンツを読み取らせます。あるいは、DVDフォルダを直接メイン画面の中央にドラッグアンドドロップして追加します。
ステップ3:DVDビデオを読み込まれたら、タイトルの右側には「Enlarger AI」にチェックを入れます。詳細設定をクリックすると、メニューモードや、ボリュームラベル、出力、処理モード、ビデオ画質と再生モードの設定ができます。メニューモードの下にあるカスタムメニューを選択すると、出力ブルーレイのメニューの作成ができます。さらにAIモデルでは、Ultra品質かプレミアム品質を選択することができますので、ぜひチェックしてみてください。
ステップ4:設定がすべて完了しましたら、保存先を決めます。最後に保存先の設定もできましたら、開始ボタンを選択します。あとはDVDをブルーレイへの変換プロセスの完了を待つだけです。
おわりに
いかがでしょうか。以上はDVDの解像度の基礎知識とDVD解像度を上げる方法をご紹介しました。必要な方はぜひ試してみてください。
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