MPC-HCはシンプルで使いやすいインターフェースや軽い動作、さまざまな動画形式に対応している点が人気のフリーソフトです。多くの人が利用していますが、初心者には難しい部分もあるでしょう。そこで本記事ではMPC-HCについて使い方から再生できないときの対処法まで詳しく解説していきます。
MPC-HCとは
MPC-HCは海外製のフリーメディアプレイヤーソフトです。シンプルな設計でmp4をはじめとするさまざまな動画ファイルに対応しています。再生できる動画形式が多く、フリーでありながらDVDやブルーレイ再生にも使えるのが便利です。
MPC-HCの特徴
MPC-HCの1番の特徴といえば、ほとんどの動画形式に対応していることでしょう。MP3、MP4、AAC、AC3、WAV、WMA、MIDI 、AVI、WMV、MPEG、FLASH、VCD、SVCDなど、音楽ファイルや動画ファイルだけでなく、DVDやブルーレイの再生にも対応しています。
そのうえソフトの動作が軽快なので、あまりにも大きすぎるファイルでなければスムーズに再生可能です。さらに、シンプルなインターフェースを搭載していて、初めてソフトを使う人でも分かりやすいのが嬉しいところです。シンプルといっても再生速度の変更や連続再生など、さまざまな機能も備えていて、非常に使いやすくなっています。
MPC-HCとMPC-BEの違い
簡単にいえばMPC-HCの上位互換がMPC-BEです。MPC-BEにはMPC-HCにはない音声オプションボタンや字幕オプションボタンが実装されています。また、再生できる動画の数もMPC- BCの方が多いです。
MPC-HCのダウンロード方法
まずはMPC-HCを配布しているGitHubページにアクセスします。
「MPC-HC.1.9.21.2.x64.exe」リンク、または「MPC-HC.1.9.21.2.x86.exe」リンクをクリックしてダウンロードしましょう。
ダウンロードしています。
続いてセットアップに使用する言語を選択してください。
使用許諾契約書を確認して、問題なければ「次へ」をクリック。
インストール先を指定します。
引き続き、コンポーネントとプログラムグループを指定してください。これでインストール準備は完了です。
「インストール」をクリックするとインストールが完了します。
MPC-HCの使い方
MPC-HCはWindows 7/8/8.1/10/11で利用でき、現在のバージョンは1.9.21.2が最新です。
基本的には再生したいファイルをソフトにドラッグ&ドロップするか、メニューバーの「ファイル」→「クイック再生」からファイルを選択して再生できます。
フォルダー内のファイルを全て再生したい場合は、フォルダをドラッグ&ドロップもしくは「ファイル」→「ディレクトリを開く」で再生可能です。
MPC-HCの初期設定
MPC-HCはデフォルトで動画ファイルの拡張子を関連付けてくれないため、メニューの「表示」→「オプション」を開いて、左メニューの「プレイヤー」→「ファイル形式」を選択し、右側にある「V」ボタンを押して関連付ける必要があります。
さらに、便利に使うためにはショートカットキーの設定も行うといいでしょう。ショートカットキーの設定はメニューの「表示」→「オプション」を開いて左メニューにある「プレイヤー」→「キーバインド」を選択するとできるようになります。
MPC-HCで再生終了後の動作を設定する
メニューバーから「再生」→「再生終了後の動作」とクリック、もしくは画面を右クリックしてメニューを開き「再生終了後の動作」から「フォルダ内を順次再生する」「モニタの電源をきる」「終了」など、再生が終了した後の動作を設定できます。
MPC-HCでスキンを変更する
MPC-HCで好きなスキンをダウンロードして、MPC-HCにドラッグ&ドロップすれば、その画像がツールーバーになります。
MPC-HCで動画や音声を再生する
再生したいファイルをドラッグ&ドロップもしくは「ファイル」→「クイック再生」で好きな動画や音声を簡単に再生できます。
MPC-HCで動画のサムネイルを保存する
メニューバーから「ファイル」→「サムネイルを保存」とクリックすると、動画から一定間隔での静止画サムネイルを取得でき、1つの画像ファイル(.jpg)として保存できます。
MPC-HCでスクリーンショットを撮る
「ファイル」から「画像を保存」を押すか、「Alt + I」で保存先を指定するウィンドウが開くため、任意の場所を指定して保存できます。
ただし、連続キャプチャはできないので注意しましょう。
MPC-HCが再生できないときの対処法
MPC-HCが重い、カクつくときは、ディスクや動画ファイルに問題があるかもしれません。例えばディスクの場合、擦り傷や汚れがあると上手く再生できないため、柔らかい布等でふき取って様子をみてみるのがおすすめです。
また、コピーガードやリージョンコードのかかっているDVDなどは、MPC-HCだと正常に再生できないため注意が必要です。動画ファイルの場合は、一度他のプレイヤーで試してみましょう。それでも再生できない場合は、ファイル自体が破損している可能性もあります。
MPC-HCに関する疑問を解決
MPC-HCを使うにあたって、日本語化する方法や本当に安全なのか気になる部分は多いと思います。そんな細かい疑問を下記で解決していくので参考にしてみてください。
MPC-HCを日本語化させるには?
まずZIP版を入手します。ファイルを解凍し、Langフォルダごとインストールフォルダ下に移動またはコピー。MPC-HCを再起動し、「View」-「Options...」を開いて、「Player」→「Language」から「Japanese」を選択すればOKです。
MPC-HCは安全ですか?
ソフト自体は安全です。ダウンロード時は非公式サイトではなく、公式サイトからダウンロードしましょう。
MPC-HCはMacでも使えますか?
MPC-HCはWindows用のソフトなので、Macでは使えません。
MPC-HCで時間表示をオフにするには?
「表示」→「オプション」を開いて、右下にある「その他」から「シークタイムを表示する」のチェックを外せばオフにできます。
MPC-HCのインターフェースはカスタマイズできますか?
メニューバーの「表示」→「オプション」からさまざまな設定を変更できます。
【MPC-HCは2005年に開発中止】代替ソフトならPlayerFabがおすすめ
MPC-HCは無料で使える便利なソフトですが、2005年に開発を中止しています。そのため、セキュリティ面の危険を感じる方もいるかもしれません。そこでおすすめなのが、PlayerFab オールインワンです。
本ソフトは現在も開発を続けており、バグなどもすぐに修正されます。MPC-HCと同じようにシンプルなインターフェース&さまざまなファイルに対応しているため、再生できないものはほぼありません。
まとめ
MPC-HCなら無料でさまざまなファイルを再生できます。とりあえずお金をかけずに有料ソフト並みの機能が欲しいならおすすめです。ただし、既に開発中止しているので、安全に使いたい方はPlayerFabを使ってみてください。また、別記事に記載されておりますが、無料で強力なVLCもおすすめです。