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ChordPulse Lite
簡単な操作で簡易的な伴奏を作成・演奏できるソフト。コード進行を入力してアレンジを選ぶだけで、ドラム・ベース・コード楽器による伴奏を作成することが可能。カラオケやメロディー楽器の練習に重宝するほか、ドラム・ベース・コード楽器の音量を独立して調節できるので、これらのリズム楽器の練習にも利用できる。
コード進行は8小節または16小節を一塊とした“Page”単位で入力し、“Page”を並べて曲とする仕組み。1拍単位でコードを切り替えることが可能で、和音はメジャー・マイナー・セブンス・オーギュメント・ディミニッシュの5種類を利用できる。画面上の“Chords”欄をクリックすると現れるポップアップから和音とキーを選択してコードを入力し、ドラッグで長さを決定可能。
欄外の右クリックメニューからは、入力済みのコードを全選択したり、切り取り・コピーすることが可能で、欄内のコード未入力部分の右クリックメニューからペーストすることもできる。また、コードの右クリックメニューからコードを再変更したり、トランスポーズすることも可能。作成した曲は画面右上の[File]メニューから独自の“CPS”形式で保存し、後から開くこともできる。
さらに、19.95ユーロなどで販売されている上位版の「ChordPulse」では、16種類の和音や100種類以上のアレンジなどを利用できる。
Pocket Recorder With Humming To Midi
録音した鼻歌をMIDIファイルへ変換できるソフト。メインウィンドウの録音ボタンを押してマイクなどから鼻歌を録音したあと、鍵盤型の[Midi Viewer]ボタンを押す。すると音声がMIDI信号に変換され、“MidiView”ウィンドウ上に表示される。あとは保存ボタンからMIDIファイルを保存すればよい。既存のWAVEファイルを読み込んでMIDIファイルへ変換することも可能。ただし、モノラルのWAVEファイル以外には対応していないので注意。
“MidiView”ウィンドウはピアノロールになっており、MIDIに変換されたメロディーを再生できるほか、MIDIファイルとして保存する音の感度を“感度”スライドバーで調節可能。また、MIDI変換されたメロディーを指定した外部MIDIシーケンサーで開くこともできる。
なお、作者によると鼻歌は“た”でメロディーを歌うと認識しやすいとのこと。
MUCOM88
「MUCOM88」は、ゲーム音楽作家・古代祐三氏が率いる(株)エインシャントが配布している無料の音楽製作ツールのWindows版。「MUCOM88」は8ビット時代のパソコン“PC-8801”シリーズで動作し、「MML(Music Macro Language)」言語による音楽の制作が可能。FM音源チップ“YM2203”および“YM2608”(サウンドボードⅡ)で再生するためのドライバーも含まれる。
Windows版「MUCOM88」はコマンドライン版、GUI版の両方が用意されており、MML言語で記述された音楽を“PC-8801”の音源と同様に演奏させることができる。また、“SCCI(Sound Chip Common Interface)”を経由することで実際のFM音源チップ(YM2608)による演奏が可能だ。
asio4all
ASIOドライバーのないオーディオインターフェイスをASIO対応にできるソフト。WDMドライバーで動作しているオーディオインターフェイスを、ASIOドライバーで動作させることが可能。そのため、「MU.LAB Free」「Maize Studio」といった動作にASIOドライバーが必要なソフトも、比較的安価で手に入るASIOドライバーのないオーディオインターフェイスで利用可能になる。利用方法は簡単で、本ソフトをインストールするだけ。また、本ソフトの設定画面からASIOドライバーの有効・無効やバッファーサイズなどを設定可能。さらに本ソフトは、Windowsで再生されている音を処理する“カーネル ミキサ”を介さず、音声信号を直接オーディオインターフェイスへ送る“Kernel Streaming”と呼ばれる技術を利用しているため、WDMドライバーに比べ、信号に余分な処理を加えないぶん発音の遅延が緩和できるとのこと。
PreSonus Studio One
マルチトラックのオーディオ・MIDIを扱えるフリーの統合型音楽制作ソフト(DAW)。オーディオ・MIDIトラックは無制限に作成できるほか、32bit浮動小数点演算のオーディオ・エンジンを搭載している。
また、アンプシミュレーターやリバーブなど基本的な9種類のエフェクトやサンプラー“Presence”を搭載しており、本ソフトのみで本格的な音楽制作が可能となっている。
初回起動時のオプションを選択することで、30日間は有償版の「PreSonus Studio One Professional」のデモ版として利用することが可能。「PreSonus Studio One Professional」ではVST/AUプラグインなどが利用できるほか、さらに多数のエフェクトやサンプリング音源、ループなどが利用できる。
なお、ダウンロードには無料の“My PreSonus Account”を作成する必要がある。
Domino
ピアノロール型のMIDI専用シーケンサーソフト。作成した楽曲は独自形式のほか、SMF形式で保存可能。画面は3ペインで構成されており、左側に数値入力用の[イベントリスト]ペイン、右上に[ピアノロール]ペイン、右下にベロシティーやピッチベンドの情報をグラフ表示する[イベントグラフ]ペインが表示され、[ピアノロール]ペイン以外のペインは個別に表示をON/OFF可能。そのほか、ギターのカッティングを再現するため入力されたコードの構成音を少しずつタイミングをずらす“ストローク”機能や、選択したノートのベロシティーなどを独自の数式を使って一括変更する機能、ピアノロール上で指定したコードやスケールの構成音を色を変えて表示する機能など、便利な機能を多数備える。
WaveTone
音声をスペクトル解析し、強く出ている音の音程をピアノロール風に表示できる耳コピ支援ソフト。音程をピアノロール風に表示するだけではなく、曲のテンポや鳴っているコードを自動で解析可能。また、検出したコードやメロディーをMIDIに変換し、音声と一緒に再生したり保存できるほか、検出したコードをテキストファイルとして出力することもできる。
ファイルを読み込むと音程解析の設定ダイアログが現れる。設定ダイアログ上の[解析]ボタンを押せば、音程が解析されてピアノロール風の画面上に表示可能。また、ピアノロール風画面上でMIDI音声を手動で書き込む機能も備えており、音程の検出結果が望んだようにいかない場合にも、強く出ている音のグラフを参照しながらMIDIを打ち込むことが可能だ。
Finale
定番の高機能楽譜作成ソフト“Finale”シリーズのフリー版。通常の五線譜のほか、ギターやベース用のタブ譜、ドラムセットやパーカッション用の楽譜も作成可能。また、演奏のニュアンスを伝えるスタッカートやスラーといったアーティキュレーション記号や強弱記号などが豊富に用意されているほか、歌詞を入力することもでき、多彩な譜面を作成できる。さらに、128種類以上の音色を備えた仮想音源を内蔵しており、ノートPCなどにインストールしておけば、出先で思いついたメロディーを入力して音を確認することが可能。入力方法は、譜面上のクリックのほか、音の長さを選択してMIDI鍵盤などで音の高さを入力するステップ入力、音の長さと高さをPCのキーボードから選択するキーボード入力が利用できる。なお、五線やタブ譜などを8本までしか追加できない制限がある。
Studio ftn Score Editor
五線譜上に音符や休符などをマウスで直接配置していくスコア入力型のMIDIシーケンサー。紙の五線譜上に音符を書き込むようにしてMIDIの打ち込みができるので、譜面は読み書きできるがDTMは初めて、といった人にお勧め。また、入力した楽曲は独自形式のほかMIDI形式で保存できる。入力を行うにはまず、マウスの右ボタンを押すと音符や休符など約200種類の音楽記号がメニュー表示され、目的の音楽記号にカーソルを合わせた状態でボタンを離すと音楽記号が選択される。マウスカーソルが選んだ記号の形に変化するので、五線譜上の好きな場所をクリックして入力しよう。また、反復記号や強弱記号の入力も可能。楽譜の入力は、フリーハンド方式で自由な位置に配置できるが、印刷する際に音符や休符の長さに応じて自動整形することも可能。なお作者のホームページでは、VSTプラグインに対応するほか、アルペジオやトリルなどの奏法記号を入力する機能などが追加されたシェアウェア版「Studio ftn Score Editor Pro」も配布されており、価格は5,670円(税込み)。
サクラ
音階を表す“ドレミファソラシ”といったカタカナで、簡単に作曲できるソフト。内蔵のテキストエディターでは、シャープやフラット、オクターブの上げ下げなどの記号を一覧から選んですばやく入力することもできる。作曲した後は、MIDIで演奏できるほか、テキストファイルかMIDIファイルで保存可能。他のテキストエディターで作成した曲や、友達からメールで送られてきた曲を再生することもできる。カタカナ音階のほか、コンピューターミュージックで広く使われているMMLにも対応している。