Open Hardware MonitorはCPU、GPU、メモリなどハードウェア情報をリアルタイムで一覧表示させられるソフトです。パソコンの情報が一目で分かるため、正常に動作しているかなどを把握するのに向いています。そこで本記事ではOpen Hardware Monitorの使い方や使えないときの対処法まで詳しくまとめました。本記事を読めばOpen Hardware Monitorの基本情報がバッチリ分かります。
Open Hardware Monitorとは
Open Hardware Monitorはハードウェア情報を一覧表示させて、ガジェットとして設置できるソフトです。最新バージョンは0.9.6(2020/12/27)で、Windows XP/Vista/7/8/8.1/10, Linuxに対応しています。
Open Hardware Monitorは主に、システムが不安定、現在の構成で問題なく動作しているかといった場合に使用すると便利です。というのも、一種のメンテナンスツールとして使えるため、パソコンが安定しているかを簡単に確認できます。夏場の暑い時期や、冬場の暖房が効いた部屋でPCの温度が気になるなら使用してみてください。
Open Hardware Monitorの特徴
Open Hardware MonitorはCPU、GPU、メモリ、HDDの使用率といったパソコンのハードウェア情報をリアルタイムでモニタリングできます。ツリー形式で一覧表示できるうえ、各種情報の数値は折れ線グラフ、独自のガジェット、タスクトレイアイコンなどに表示させることもでき、より直感的に情報確認が可能です。
Open Hardware Monitorのインストール方法
Open Hardware Monitorはインストール不要で、ダウンロードしたファイルを解凍すれば起動できます。ファイルのダウンロードは公式サイトや配布サイトで可能です。
こちらが公式サイト。
「Download Now」をクリックすると、zipファイルがダウンロードされます。
Open Hardware Monitorはインストール不要で使用できます。下記のような警告文が表示されたら「全てを展開」をクリックしてください。
こちらが起動画面のハードウェア情報一覧です。
Open Hardware Monitorのアンインストール方法
Open Hardware Monitorのアンインストールに複雑な操作は必要ありません。Open Hardware Monitorのフォルダごと削除すればアンインストールされます。
Open Hardware Monitorの使い方
Open Hardware Monitorは基本的に開くだけで使用できます。ただ、自分好みに設定する方法があるので、下記を読みながら一緒に操作してみましょう。
ハードウェア情報一覧を表示する方法
Open Hardware Monitorを起動するだけで、ハードウェア情報を一覧表示できます。
ハードウェア情報を非表示にする方法
メニューバーの「File」→「Hardware」から、「Mainboard」「CPU」「RAM」「GPU」「Fan Controllers」「Hard Disk Drives」をクリックすることで、任意のハードウェア情報を非表示にできます。
指定した情報をグラフで表示する方法
それぞれの情報は折れ線グラフで表示できます。まずはメニューバー上の「View」から「Show Plot」にチェックをいれてください。
次に「Options」→「Plot locations」でグラフの表示位置を選択しましょう。
最後にメイン画面上でグラフに表示させたい情報へチェックをいれればOKです。
数値の推移をロギングする方法
メニューバー上の「Options」→「Logging Interval」で、ログをとるインターバルを指定します。
「Options」から「Log Sensors」にチェックをいれるとロギングが開始されるので、終了したいときはチェックを外せばOKです。
情報をタスクトレイに表示させる方法
タスクトレイに表示させたい項目を右クリックして、メニューから「Show in Tray」をクリックすると、その項目のアイコンが表示されます。
非表示にしたい場合は再び「Show in Tray」をクリックしてチェックを外せばOKです。
Open Hardware MonitorでCPU温度・ファン回転数・ガジェットが表示されないときの対処法
オンスクリーンディスプレイが表示されない場合は、ALT+Oを押してみてください。というのも、オンスクリーンディスプレイのオン・オフ切り替えを行うトグル機能が、デフォルトだとALT+Oだからです。このトグルボタンは設定から「オンスクリーンディスプレイのTAB」→「オンスクリーンディスプレイのトグル」で変更もできます。ちなみに、CPU温度に関しては、現状AMDのRyzenに対応していないと表示されないので注意しましょう。
Open Hardware Monitorに関するQ&A
Open Hardware Monitorを導入しても、表示の見方が分からなければ意味ないですよね。そこでCPUの適正温度なども合わせて細かい疑問を解消していきます。
そもそもCPUの適正温度は?
CPUの適正温度は40~70度くらいと言われています。40度はほぼ負荷のかかっていない状態で、中程度なら50~60度、高負荷だと60~70度くらいです。80~90度を超える場合は何かしらの不具合が疑われます。
CPUはどうして高温になるの?
高温になってしまう主な理由として、冷却ファンの故障があります。冷却ファンが故障すると、パソコン内部の熱を逃がせなくなってしまい、CPUが高温になります。冷却ファンの故障ではなくても、ゴミやほこりがパソコン内部に溜まり、通気性が妨げられることで高温になるのも原因の1つです。
Open Hardware Monitorを日本語化するには?
日本語化するためには、日本語化パッチをインストールして導入すればOKです。
Open Hardware Monitorは安全ですか?
基本的には安全なソフトです。ただし、適当なサイトではなく、信頼のあるサイトからダウンロードしましょう。
Open Hardware MonitorとOpen Hardware Monitor Proの違いは?
Open Hardware MonitorとOpen Hardware Monitor Proに大きな違いはありません。使用したときの細かい機能が少し違うだけで、表示に関してそこまで差はないです。
まとめ
Open Hardware Monitorを使えば、CPUの温度を簡単に把握できます。特に自作PCでオーバークロックしたりPCでゲームをしたりすると、CPUやGPUが高温になりやすいので、熱暴走前の対策として、どれくらいの温度になるのか把握しておくのもいいですよ。